光文社古典新訳文庫<br> ノーサンガー・アビー

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光文社古典新訳文庫
ノーサンガー・アビー

  • ISBN:9784334108731

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内容説明

ゴシック小説に夢中な十七歳のキャサリンは、逗留先のバースで社交界デビューを果たす。舞踏会で知り合ったヘンリー・ティルニーに惹かれ、彼の妹とも懇意になる。親友の兄ジョン・ソープの身勝手な妨害のために、関係が危うくなりもしたが、ついにティルニー家の自宅に招かれることに。そこは小説の舞台さながらの古い元僧院だと聞き、キャサリンの期待はいやがうえにも高まるが……。夢見がちな女子の成長と恋愛を描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

きゃれら

21
英国の作品には古い屋敷が主人公のような役割を占める作品があり、自分はそれが好きだ。さらに大好きなオースティンが書いているのだから面白くないわけがない。自分が知ってる多くの屋敷もののパロディかと思うほど典型的な展開、というか主人公の勘違いにクスクス笑って読んだ。シャーロックホームズやジェーンエア、レベッカ、さらにダウントンアビーよりずっと前の作品なのにと思ったら、もっと前にゴシック小説が流行っていたとのことで、なるほど。人の言動の真意が全く読み取れない主人公のことが本当に愛おしい。2026/01/27

アヴォカド

11
途中、ハラハラしたりイライラしたり、がんばれーと思ったり。小粒ではあるけれど、軽快で楽しかった。キャサリン、なかなかいいキャラですね。2026/01/22

まろ

6
純粋で人を疑ったり裏の意図を勘ぐったりすることとは無縁の主人公キャサリンが、バースでの社交やティルニー邸での出来事を通じて少し大人になる話。性格がいいだけでは生きていくのは危険だよ、もっとよく考えて、現実や人を見る目を持ちなさい、という著者からのメッセージ。確かに、なるべく優しくはありたいけど、毒を理解し飲み込み、時には皮肉ったりしながら生きていくのが人間だよなと思う。作中で登場するキャサリンの愛読書『ユードルフォの秘密』も、『ユドルフォ城の怪奇』として発刊されているようなので、そちらも読んでみたい。2026/01/17

かりぐらし

3
幻想小説が好きで夢みがちで善良なキャサリンが、様々な人との出会いと経験に懊悩しながらも成長していく恋愛ストーリー。英国の文化がよくわからないためしっくりこないが、物語は面白い。オースティン初読みだけど、これじゃなくてもっとメジャーなタイトルから始めれば良かった。2026/01/27

Moish

3
オースティンの作品の中では、評価が低い(?)かもしれないが、そのわかりやすさは、気軽に読むにはピッタリ。実際、実家に帰省して何かと慌ただしい中、年越しで読了した。読んだことはなくても、『ユードルフォの怪』の知識があると、より楽しめそう。本作では、主人公キャサリンが愛すべきキャラである一方、相手役のヘンリーに魅力が欠けているのが惜しいが、そのせいか、ソープ家の姉妹やティルニー将軍の嫌らしさが際立つ。ひどい奴ら。彼らに翻弄されるキャサリンに同情を覚えてしまう。当時のイギリスの階級制度を知るにもピッタリ。 2026/01/03

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