光文社古典新訳文庫<br> ノーサンガー・アビー

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光文社古典新訳文庫
ノーサンガー・アビー

  • ISBN:9784334108731

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内容説明

ゴシック小説に夢中な十七歳のキャサリンは、逗留先のバースで社交界デビューを果たす。舞踏会で知り合ったヘンリー・ティルニーに惹かれ、彼の妹とも懇意になる。親友の兄ジョン・ソープの身勝手な妨害のために、関係が危うくなりもしたが、ついにティルニー家の自宅に招かれることに。そこは小説の舞台さながらの古い元僧院だと聞き、キャサリンの期待はいやがうえにも高まるが……。夢見がちな女子の成長と恋愛を描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

63
親しくなったティルニー兄妹から招待されるた自宅というのがもともとは古いゴシック建築修道院ノーサンガー・アビー。ゴシック小説『ユードルフォの秘密』に夢中のキャサリンはゴシックの修道院ときいて大興奮、妄想が膨らみ現実と区別がつかなくなりそうになる。オースティンのいつもの持参金がらみの結婚のゴタゴタに、ゴシック小説にかぶれた主人公の妄想が加味された喜劇。『ユードルフォの秘密』のパロディとも言われているが、ゴシック小説を風刺しているというよりは、当時流行っているものを自作にも取り入れてちょっと面白くしてみた、⇒2026/03/05

ケイトKATE

27
ゴシック小説が大好きな少女キャサリンは、若き牧師ヘンリー・ティルニーと出会った。ヘンリーに好意を寄せるキャサリンは、妹のエリナとも親しくなり、ティルニー家の邸宅に招待されることになった。その邸宅はキャサリンが愛読していた『ユードルフォの秘密』に登場する邸宅を彷彿として妄想が膨らんでいった。私は以前、『高慢と偏見』と『エマ』を楽しんで読んだので期待していたが、初期の作品であるためか登場人物の個性や物語の構成に物足りない所があった。個人的に『ユードルフォの秘密』が気になった。2026/06/04

tom

25
【津村のやりなおし世界文学】を読むの16冊目。オースティンの初読みです。半ばまではなかなかしんどい。描かれてるのは200年前のイギリスの社交界、どうやって男と知り合うか、この課題を達成するために四苦八苦する若い女性が主人公。こんなもの少しも面白いはずがない。でも、次第に面白くなっていく。登場する俗物たち、悪意の持ち主たちの下品さは今の世も同じ。エラそうに振舞う輩、鈍感な輩の群れが跋扈するけれど、ときどきまともな感性の人たちが出現する。いつの世も、ヒトの振る舞いは変わらずにあるということか。2026/04/11

きゃれら

23
英国の作品には古い屋敷が主人公のような役割を占める作品があり、自分はそれが好きだ。さらに大好きなオースティンが書いているのだから面白くないわけがない。自分が知ってる多くの屋敷もののパロディかと思うほど典型的な展開、というか主人公の勘違いにクスクス笑って読んだ。シャーロックホームズやジェーンエア、レベッカ、さらにダウントンアビーよりずっと前の作品なのにと思ったら、もっと前にゴシック小説が流行っていたとのことで、なるほど。人の言動の真意が全く読み取れない主人公のことが本当に愛おしい。2026/01/27

yamomerkは本を読む

13
図書館本。オースティン作品は『高慢と偏見』を読んだことあり。本作は主人公が17歳。ゴシック小説好きの嬢ちゃんでその妄想がなかなか可愛いw。妄想の描写が具体的な割には恋心の表現は控えめ、というか「この二人ホントに両想い?」って感じのカップルってどうよ。それで、ロマン的会話少ないくせに「金絡みのおはなし」は各人物が忌憚無く表出してる。昔も今も、結婚となると当人同士のロマンスだけじゃなくて親の思惑やら条件やらお金やら絡むのね。解説にある通り、亡霊や殺人鬼こそ出てこないけど俗物の微悪人出没注意!2026/06/12

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