内容説明
グラナダ陥落とコロンブスの米大陸到達── なぜそれが、1492年に起こったのか?
1492年のスペインで起こった、グラナダ陥落とコロンブスのアメリカ大陸到達。それは偶然か、それとも必然か? 世界の今を解くカギは、すべて歴史の中にある。誰もが一度は耳にしたことがある「歴史的事件」と、誰もが疑問を抱く一つの「問い」を軸に、各国史の第一人者が過去と現在をつないで未来を見通すシリーズの第12弾! イベリア半島を舞台に、北のキリスト教諸国と南のアンダルスの領域間で繰り広げられた政治的・軍事的衝突である「レコンキスタ」。異なる文明世界の接触はスペイン、ポルトガルに何をもたらしたのか? 800年に及ぶ混淆の歴史をたどりながら、大航海時代の幕開けを飾った両国の異彩・特性について考える。
【内容】
[事件の全容]
第1章 キリスト教諸国は、アンダルス勢力にいかに対峙したのか?
[事件の政治的・社会的・宗教的背景]
第2章 完遂までに、なぜ八百年を要したのか?
[同時代へのインパクト]
第3章 なぜ「太陽の沈まぬ帝国」が誕生したのか?
[後世に与えた影響]
第4章 異なる文明の接触は、スペインに何をもたらしたのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
27
1492年のグラナダ陥落とコロンブスの新大陸到達を軸に、イベリア半島におけるレコンキスタの長い歴史を読み解く1冊。キリスト教諸国とアンダルス勢力の対峙は、陣営が単純化された構図ではなかったこと、統一の機運が高まっても内部分裂や共存の難しさで長続きしなかった状況、スペインの「太陽の沈まぬ帝国」誕生の背景も解説しながら、統一後の余力が大航海への転換に向かったとしていて、異なる文明が接触した影響や、統一後の排他性にも触れてられていましたが、そのあたりは現代の多文化共生や帝国主義の起源にも通じるものがありますね。2026/01/07
MUNEKAZ
16
イベリア半島の「レコンキスタ」の流れと再征服がその後のスペイン・ポルトガルに与えた影響をまとめた一冊。著者が以前に出した中公新書『レコンキスタ』をさらに広く敷衍したような内容で、食や建築などスペイン、ポルトガルの豊かな文化の源泉が、この再征服のもたらした文化の混淆状態にあるとする。文化の混淆とキリスト教国家としての純化がせめぎ合う中で、スペインの歴史はあった。「キリスト教徒の勝利、国土回復」というナラティブは、スペイン統合のために必要であったかもしれないが、実態とは乖離したものとして扱うべきものであろう。2025/12/30
ピオリーヌ
14
2025年の刊。ここのところ読み通しているシリーズ「世界史のリテラシー」の最新作。著者は中公新書『レコンキスタ―「スペイン」を生んだ中世800年の戦争と平和』2024年の刊で知られている。南のアンダルスと北のキリスト教諸国による800年の混淆は言語・食事・建築などの諸文化に様々な成果をもたらした。そのイベリア半島の異彩・特性について学べる内容。1291年のモンテアグード協定はカスティーリャ王国とアラゴン連合王国が北アフリカのマグリブの将来的な分割を取り決め2026/01/18
ちり
2
“西欧キリスト教世界とイスラーム世界。私たちがつい「水と油」のように相いれなかったと即答してしまいがちな、二つの文明世界。しかし中世のイベリア半島は、キリスト教諸国同士でもいがみ合うし、ムスリム勢力と結託することも厭わない場でした。さらに言えば、どちらの側にも、キリスト教徒、ムスリム、ユダヤ教徒が共住していました。”2025/12/30
ヤベ
2
タイトルについての説明よりもそれが完了した後、スペイン帝国がいかに成立したかの説明の部分のほうが個人的には参考になった。ペスト後の人口増、イスラム、ブリタニア、イタリア、フランスとの交流、フランスの背後をとるためにさらに北方のハプスブルク家と繋がっていたことの重要性を改めて整理できた。2025/12/14
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