内容説明
切なさに余韻が残る江戸市井の男と女の物語
「よろず相談屋繁盛記」シリーズで大人気の野口卓が、
満を持して書き下ろす、待望の時代小説・新シリーズ!
江戸の町に生きる男と女の、切ない出会いと別れを細やかに紡ぎます。
両国で川開きの花火が上がった夜、料理屋の奉公人・民恵は、初めて船遊山を楽しむ。
その時出会った桔梗屋の若旦那が、三月後に驚くべき申し出をしてくるとは思いもせずに。
(「船遊山」)
元岡っ引の与助は呑み屋「しのぶ」の女将が、二十年前に取り逃がした盗賊の一味ではないか、
と疑い、客として足しげく通う。ある日、ときどき見かける老人が声をかけてきて……。(「悔やむ男」)
浅草寺の四万六千日さまの功徳日に、若い夫婦が子供の小さな手を握りしめながら
語った、十二年前の出来事。 (「四万六千日さま」)
腕はいいが寡黙でしょっちゅう女房に逃げられていた金彫師・伊佐は、頼まれ仕事で根付も造っていたが、それが思わぬ評判を呼び……。(「仏の顔」)
出会い、すれ違い、別れる――。
せつなくも温かい、“運命”を描く四編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
44
こんなサブタイトルをつけられてたら読むしかない!4作の短編はすべて満足感をもって読了。できれば、各短編の冒頭に小さな切絵図があれば…。これもシリーズ化するのだろうかと期待している。2025/12/20
鈴木正大
2
一番好きな時代小説作家、野口卓による短編集。第一話「四万六千日さま」は祭礼で出会った男女の話し。第二話「悔やむ男」は二人の岡っ引きの話し。第三話「船遊山」は幼馴染の男女の話し。第四話「仏の顔」は唯一の中編で彫金師の話しで此れがメインで読み応えがある。シリーズになれば「おやこ相談屋」シリーズと共に楽しみが増える。 2025/12/17
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