内容説明
成り行きで新選組に入隊した菅沼鉢四郎が、料理に詳しいというだけで過激派拠点のぜんざい屋に潜入捜査する「ぜんざい屋事件」。
北政所と秀吉の側室の淀君が醍醐の花見の席で料理勝負をすることになり、料理人に選ばれた男が命がけで懐石料理をつくる「包丁奥義」。
大坂の篆刻師が版元から請われ豆腐料理の本を書く、実在の料理本の誕生秘話「夏の日の結び豆腐」。
文禄の役で朝鮮に渡り、キムチを作ることにのめり込んでしまった男の悲喜劇「辛うござる」。
行くあてもなく死のうとしていた娘に味見として葉桜茶漬けを食べさせる小料理屋の心温まる話「わかれ雪」。
時代小説の名手(男性作家)による、男性主人公の食の短編傑作集。五味五色の”男の料理”に舌鼓をうってください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
118
細谷さんが編んだアンソロジー!行列のできる時代小説とある(そこまで?)満を持して『男の料理』と来た。豪華な作家陣、谷津さん目当てで手にしたら、なんと!嬉しい書下ろしだ。亡くなった息子に捧げる結び豆腐なのだが、家族の話で男はつらいよな感じ。時代小説の料理人を描くと流行りは女性が主人公が多い気がしてはいたが・・健気さに惹かれるのかなぁ(当方比)男性料理人はどことなく頑固、偏屈(私の勝手なイメージが辛い)・・哀しく美しい内面を求めるわがままな私を許してね。好みはラストの未読の倉阪さん。2025/12/21
nyanco
27
本友さんの既読で気になって読んでみました。 男の料理 時代小説で男が主人公になるとやっぱり史実の事件(新選組など)が絡んでくるんですよね。私も面白いと感じたのは、倉阪鬼一郎さんの「わかれ雪」あとがきを見ると現在の文庫書下ろし時代で料理・料理人を扱った作品は女性作家が殆どで、男性作家は珍しいとのこと。そうそう、私が読んでいるシリーズ、どれも女性作家ばかり。倉阪鬼一郎さんの「小料理屋のどか屋」時吉とおちよ夫婦が実によい感じ。→続2026/01/07
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