岩波現代文庫<br> 増補 「児童虐待」へのまなざし - 社会現象はどう語られるのか

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岩波現代文庫
増補 「児童虐待」へのまなざし - 社会現象はどう語られるのか

  • 著者名:内田良【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 岩波書店(2025/11/27 配信開始予定)
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  • ISBN:9784006033569

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内容説明

90年代以降,様々な支援・対策が打ち出され,対応を求められてきた「児童虐待」.統計上の増加が意味するのは,都市の病理か,心の病か,それとも――.「虐待」に対する人々のまなざし,そしてその変遷から読み解く.部活動・いじめほか学校問題の研究・発信で知られる著者の初著作を,増補のうえ待望の文庫化.

目次

はじめに
序章 「児童虐待」の発見
1 新しい社会問題
2 「児童虐待」へのまなざし
第1章 「虐待」は都市で起こる――児童相談所における虐待相談対応件数の分析
1 虐待防止の力学に迫る
2 児童相談所における「虐待相談対応件数」の概要と見方
3 虐待発見の動向
4 都市における「虐待」の発見
5 都市における発見活動の担い手
6 「虐待」は都市で起こる
7 「虐待」をときほぐす
コラム① 数字で読む社会現象(1)――数字は何をすくい上げているのか
第2章 「虐待」は増加する――攻撃・放置減少時代における増加説の台頭とその陥穽
1 「虐待の増加」への疑問
2 「虐待は増えている」
3 虐待増加の要因――現代的・都市的病理としての問題
4 「虐待は減っている」
5 現代・都市要因論と「安全と危険のパラドクス」
コラム② 数字で読む社会現象(2)――数字は何と比較されているのか
第3章 誰が「虐待」を定義するのか――援助活動における「虐待」適用の回避戦略
1 理念上の定義と実践上の定義
2 「虐待」の定義をめぐる議論
3 援助者と当事者における「虐待」の定義
4 定義の新たな運用方法と援助の可能性
コラム③ 「善」と「悪」をどう読み解くのか――ラベリング論の分析視点
第4章 「虐待」の家族を生きる――まなざしが生み出す精神的傷害
1 苦悩への社会学的アプローチ
2 児童虐待とスティグマ
3 当事者の語りと行為者像
4 被虐待経験へのスティグマ付与
5 家族の愛情規範を源泉とするスティグマ付与とその精神的傷害
6 愛情規範を源泉とする精神的傷害の社会的解決策
コラム④ 現象をとらえる四つの視点――個人から社会へ
終 章
1 聖性を帯びた活動
2 Children Firstを支えるProfessionals First
3 本書の知見はどこに向かうのか
おわりに
補 章 子ども受難の時代――家庭と学校を貫く分析
1 子どもの目線から
2 ホームは安全か?
3 虐待件数の都道府県格差
4 いじめ件数の都道府県格差
5 大人は虐待/いじめに気づいているか
初出一覧
引用・参考文献
用語リスト

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