内容説明
「私たちは,生きていさえすればいいのよ」(「ヴィヨンの妻」)――戦後の新時代への幻滅の中に書かれた諸篇が語るのは,深い虚無か,あるいは救済の可能性か.表題作他「冬の花火」「薄明」「トカトントン」「家庭の幸福」等,昭和二一(一九四六)―二三年,作家の最晩年に発表された一一篇を収録.(注・解説=安藤宏)
目次
冬の花火
春の枯葉
薄 明
男女同権
親友交歓
トカトントン
ヴィヨンの妻
フォスフォレッセンス
饗応夫人
桜 桃
家庭の幸福
注……………安藤 宏
解説…………安藤 宏
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