岩波文庫<br> アメリカにおけるリベラルな伝統

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岩波文庫
アメリカにおけるリベラルな伝統

  • 著者名:ルイ・ハーツ【著】/西崎文子【訳】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 岩波書店(2025/11発売)
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  • ISBN:9784003403815

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内容説明

旧世界の抑圧から逃れた人々が作り上げたアメリカは,封建制度や貴族階級のないリベラルな社会として出発した.その前提に立って,自立的な個人と財産権とを核心に持つロック的リベラリズムが,絶対的なイデオロギーとして君臨したありさまを,建国期からの歴史に探る.政治学者ルイ・ハーツ(1919-86)による古典的名著.

目次

まえがき
第一部 封建主義とアメリカ的経験
第一章 リベラルな社会の概念
1 アメリカとヨーロッパ
2 「生得のリベラリズム」──精神の様態
3 リベラルな社会の力学
4 単一要因の問題
5 ヨーロッパに対する含意
6 革新主義の学問
第二部 新世界における革命
第二章 一七七六年の視点
1 ヘブライズム──選ばれた民
2 ユートピア,権力,時間の感覚
3 勝ち誇る中産階級の気質
4 ヨーロッパの闘争からの逃避
第三章 アメリカの「社会革命」
1 国内対立の類型
2 封建的遺制,民主的リベラリズム,そしてダニエル・シェイズの問題
3 フェデラリストたちの幻影の世界
第三部 デモクラシーの出現
第四章 ホイッグのディレンマ
1 ジャクソニアン・デモクラシー,七月革命,一八三二年改革法
2 ホイッグ的進歩主義の萎縮
3 貴族的錨の模索
4 人民による統治への攻撃
5 民主的資本主義の理念
第五章 アメリカのデモクラット──ヘラクレスとハムレット
1 社会的異種交配と民主的精神
2 「貴族」,農民,「労働者」
3 個人主義的な恐怖──多数者の問題
4 資本家的欲望──良心と貪欲
5 全員一致の問題
第四部 南部の封建的な夢想
第六章 反動的啓蒙
1 リベラルな社会における保守主義
2 合衆国憲法──カルフーンとフィッツヒュー
3 人種,宗教とギリシャの理想
4 忘却と敗北
第七章  「自由な社会」に対する聖戦
1 封建的パターナリズムと社会科学
2 アメリカにおけるコント──実証的形而上学
3 トーリー社会主義と資本主義的振興主義
4 反動的啓蒙,ホイッグ主義と民主的資本主義の理論
第五部 ホレイショ・アルジャーのアメリカ的世界
第八章 新しいホイッグ主義──民主的資本主義
1 「アメリカの発見」──魅惑と恐怖
2 強靭?な個人主義と国家権力
3 成功と失敗の理論
4 順応主義の問題
第九章 革新主義者と社会主義者
1 アメリカにおけるリベラルな改革
2 革新主義的緊張
3 荒野で叫ぶ社会主義
4 歴史分析の問題
第六部 恐慌と世界への関与
第一〇章 ニューディール
1 リベラルな改革の勝利と変容
2 ヨーロッパのローズヴェルト
3 衰退するホイッグ主義の戦略
4 マルクス主義の失敗
第一一章 アメリカと世界
1 対外政策と国内の自由
2 帝国主義──ブライアンと膨脹主義者たち
3 第一次世界大戦と第一次赤狩り
4 アメリカとロシア
原注
解説
主要人名索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

富士さん

4
アメリカの保守はリベラルである説の流れで読んだのですが、少々違った。本書のリベラルとは他人から干渉されない権利と結果に対する自己責任という意味でのリベラルであり、財産・契約・労働イデオロギーのことです。アメリカでは資源の豊かさと封建制の不在と相まってそんな思想が主流となったという議論です。この議論を踏まえればトランプ的な共感性のなさや反知性主義を説明することもできますし、ヴェーバー的な勤勉道徳の説明にもつながります。ただ、ニューディールの成功までこれで説明するのは、ちょっと無理があるかなという感じです。2026/05/03

Go Extreme

3
生まれながらにして自由主義社会 封建制度を持たなかった 自由主義が絶対的なイデオロギーとして君臨 ジョン・ロックのリベラリズムの支配 自由主義がまさしく現実 政治的革命>社会的革命 自由主義の内部における論争 小規模財産所有者層の巨人 南部の奇妙なロマンティシズム ホレイショ・アルジャー現象 なぜアメリカには社会主義がないのか 思想的な材料がない プラグマティックな実験主義 ある種の硬直性と独断性 マッカーシズム 自由主義の強力さ→不寛容 リベラル・コンセンサス 非合理的なロック主義 アメリカ的絶対主義2025/11/17

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