岩波科学ライブラリー<br> 確率は悩ましい - 日常身辺の確率的諸問題

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岩波科学ライブラリー
確率は悩ましい - 日常身辺の確率的諸問題

  • 著者名:原啓介【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 岩波書店(2025/11発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784000297387

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内容説明

私たちの周りには確率の言葉があふれており,自然と社会の多くの問題がこの言葉で語られる.私が結婚できる確率は? ギャンブルで勝つ方法は? ツキは存在するのか?――日常に潜むさまざまな確率の問いはどれも興味深く,それと同時に悩ましい.いまだ新しく十分に理解されていない確率という概念の意味と考え方を探究する.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

目次

1 私が結婚できる確率はいくらか?
1 日常身辺の疑問としての確率
2 結婚の確率
3 確率と期待と不安
2 確率論でギャンブルに勝てるのか?
1 「ギャンブルがお強いんでしょうねえ」
2 確率論の始まりとギャンブル
3 「同様に確からしい」と丁半
4 サイコロの問題,さらに二つ
5 「得点の問題」と確率論の誕生
6 確率論でギャンブルに勝つ
3 生まれてきたのは運が悪かったのか?
1 パスカルの賭けと期待値
2 ベネターの存在害悪論
3 確率による超越的議論の意味
4 宝くじを買うのは愚かなのか?
1 宝くじを買うのは愚かだ
2 宝くじを買うのは愚かではない
3 結局のところ宝くじを買うこととは
5 いつまで待てばよいのか?
1 待つことの苦しみ
2 待つことのモデル
3 待つことの本質
幕間 どうすればお金持ちになれるのか?
6 ツキは存在するのか?
1 ツキは存在するか
2 コイン投げでツキを考える
3 それでもツキは存在する?
7 シャーロック・ホームズは論理的か?
1 ラプラスとシャーロック・ホームズ
2 ホームズとケインズ
3 ケインズとラプラス
8 この人は信用できるか?
1 社長の不安と偽コインのパズル
2 わからない未来への二つのアプローチ
3 結果から曖昧な原因を探ること
9 この池には魚が何匹いるか?
1 でたらめの効用
2 でたらめの使い方
3 でたらめの豊かさ
あとがき――そして,確率とは何か
参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

108
確率論を面白おかしく紹介するだけの類書とは異なり、流石、岩波科学ライブラリーは深い。「ギャンブルに勝つには…」「いつまで待てばいいのか」「ツキは存在するのか」などの具体的な問いに対し、確率を「見積もりとしての主観」と「性質としての客観」の二つの側面を持つものとして扱ったら、議論が見違えるように豊かになることを実感する。コルモゴロフの公理という狭義の確率論を超え、「重要なのは、数学的構造ではなく、その解釈である」とする著者の姿勢は、数学の範疇を超えて、科学哲学と呼べる領域に達している。とてもいい本だと思う。2025/11/18

ちゅんさん

35
確率は客観的でしかないと思っていたが、主観的な捉え方もあるのかと少し目から鱗が落ちた。他にも確率関係の本でありがちな大袈裟に低い(高い)確率を持ち出したりせず、落ち着いた語りで好感が持てる。確率を哲学的にも考えさせてくれるいい本。2025/12/16

田沼とのも

17
投資の三原則は長期、分散、積立だとよく言われる。その方針は正しいかもしれないが、人間の一生はそれには短すぎる。ケインズ曰く、「長期的には我々は皆死んでいる。」投資におけるリスクとリターンとは一体何なのか?特にリスクが何を意味するのか、リスクの定義や重要度はその人ごとに違い、一致しない。確率という概念に潜むものごとの真理ぽいものを背景にして、NISAをも考え直す契機を与えてくれた。老後の生活をわずかに支える程度のもののために、若い頃から人生を制限する意味があるのかどうかという問いが面白い。確かに悩ましい。2025/12/24

mada

3
節約は税金がかからないので割がよいという本質情報が載ってた2025/12/23

の箱

1
麻雀への自分の興味の根底のひとつは「確率」についてで読んでみた。スルスル読めるエッセイ。大枠では、分散(標準偏差)を気にするのも大事だし、人間の感情や利害が確率的に均等に出来てないので効用を含んだ計算が必要(時にはそれすら無理)だし、ツキ(出目の偏り)というものは生じることがむしろ偶然ということであるとか、素人の自分でもすでに知ってる話だなぁと感じたが、細かいアイデアは知らないものもいっぱいあった。魚を2度釣って池全体の魚の量を推測したり、局地的な(=見せかけの)最大に陥らないようランダムを使う等2025/12/29

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