内容説明
かつては「科学」と呼ばれた,占星術や錬金術,骨相学や優生学.今は「疑似科学」と呼ばれるこれらに,現在では創造論や心霊研究,「水の記憶」をめぐる主張なども加わっている.では,正しい科学とは? 本書では,擬似科学をめぐる数世紀におよぶ論争を振り返り,科学の本質を考え直す.否認主義が拡大する今こそ読みたい1冊.
目次
日本語版への序文
監訳者によるまえがき
はじめに
第1章 線引き問題
カール・ポパーと反証可能性
反証主義を反証する
法廷のポパー
ポパー以後の線引き問題
第2章 痕跡科学
占星術
錬金術
周縁化はどこでも起こる
第3章 御用科学
アーリア物理学
ルイセンコ主義
優生学
第4章 反体制科学
骨相学
創造論
未確認動物学
宇宙激変説
地球外生命体、現在と過去
フラットアース(地球平面説)
第5章 心霊科学
メスメリズム
心霊主義
大学の超心理学
デバンカー
第6章 グレーゾーンの科学
ポリウォーター
水の記憶
常温核融合
研究不正と再現性の危機
第7章 なぜ疑似科学はなくならないのか
誰の罪か
否認主義
反ワクチン団体
何をなすべきか
訳者解説
日本の読者のための案内
読書案内
参考文献
図版一覧
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
92
フラットアーサー(地球は平らだと主張する人々)なんているんだ、今でも2026/01/31
おだまん
13
疑似科学と一言でいってもこんなに分類があるんだという気づき。疑似科学を科学の目でもってみる、そこから疑似科学への対応を考える、まさにタイトル通りの本2026/01/31
まいこ
10
優生学が疑似科学として扱われているけれど、優生学は倫理的な問題を抱えてはいるけれど科学なのでは?動植物に対しては科学なのに人間に対しては科学ではないとか、そういうことがありうるの? 科学の歴史としてはとても面白かった。2026/03/13
鴨長石
7
疑似科学を痕跡科学・御用科学・反体制科学・心霊科学に分類して、科学と疑似科学の境界が引かれていくプロセスを個々の事例ごとに見ていく。解説にある通り、伊勢田哲治『疑似科学と科学の哲学』が理論=どう線を引くかに重点を置くのに対し、本書は実践=いかに線を引いてきたかに主眼が置かれる。結局、歴史的に行われてきたのは「主流の科学者コミュニティ」が「主流の科学的コンセンサス」を根拠に線引きを行ってきたという、身も蓋もない事実だった。2026/01/09
素人
6
科学哲学の本かと思って手に取ったが、主流科学の実践の中である学説が生まれ「疑似科学」とされていく過程を歴史家の視点で記述した本だった。初期近代ヨーロッパにおける占星術の地位を21世紀初頭の経済学に例える指摘(21頁)、五感の枠に収まらない知覚の存在を想定する超心理学との論争が主流派心理学の実験方法とデータ分析の洗練化をもたらしてきた(第5章)との指摘などが面白かった。2026/02/15
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