哲学がわかる 因果性

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哲学がわかる 因果性

  • ISBN:9784000612418

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内容説明

「原因」と「結果」は世界を理解する基本用語だ.だが,二つの事柄を原因と結果として結びつけるものが何かについて意見は分かれている.長年人を悩ませるこの問題に関する,いくつかの基本的な考え方を紹介し平易に解説したうえで,最後に統計を使って因果関係を探る現代の科学的方法について哲学の立場から考える.

目次

はじめに なぜ因果性なのか
第1章 問題 因果性のどこが難しいのか
第2章 規則性 結びつきのない因果性はあるか
第3章 時間と空間 原因は結果よりも前に起こるか
第4章 必然性 原因はその結果を保証するか
第5章 反事実条件的依存性 原因は違いを生じさせるか
第6章 物理主義 すべては伝達に尽きるのか
第7章 多元主義 異なる多くの因果性があるのか
第8章 原初主義 因果性は最も基礎的か
第9章 傾向性主義 何が傾向を持つのか
第10章 原因を見つける それはどこにあるのか
一言だけのあとがき
解説(谷川卓)
日本の読者のための読書案内(谷川卓・塩野直之)
読書案内
キーワード

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

月をみるもの

12
EPRパラドックスやパールの因果モデルにもしっかり言及してるんで、自然科学ネタもちゃんとおさえてるのかな、、、と思いきや、肝心の「物理主義」の章で時間の矢〜エントロピーに全く触れてない。エネルギーが移動しても保存される、、、という話しかしておらず、因果の話すんのに時間の非対称性の話はスルーすんのかよ!? ってなった。しかしまあタイトルのとおり、 A very short introduction としては、よい読み物であると思う → 2024/09/29

Schuhschnabel

4
以前からヒュームの因果性の哲学に関心があったので手に取ってみた。因果性とは何か、それは実在するのかという存在論に関する議論が主で、最後に認識論に関する議論が申し訳程度についている。初めてこの問題に触れたときはヒュームの主張が説得的だと考えていたが、ベルクソンにかぶれていくにつれ、ヒュームが提起した問題自体に疑問を持つようになった。この本で言うところの傾向性主義が立場的に近いと感じたが、何だか胡散臭さは残る。英語の勉強がてら原書も読んでみよう。2019/03/22

zunzun

3
秋葉剛史『形而上学とは何か』の参考文献一覧似合ったので読んだ本。因果の話は我々が何かをする際に生じる行為や責任につきまとうものとして私ズンダは興味がある。だが、肝心の因果そのものについて考えてみると行為、責任といったものがグラついてくる。本書はヒューム主義からはじまる恒常的連接性に対して「時間と空間」「物理主義」「多元主義」「原書主義」「傾向性主義」などをもって批判を加えていくといったものだ。私が同意しているのは「傾向性主義」とジュディァ・パールの「因果グラフ」であり、他は因果を難しくしすぎにおもえる。2025/08/23

くれは

3
傾向主義は一見、自然科学における因果性をうまく説明しているように見えるが、(ミクロなレベルで成立する)物理主義的な因果性から「類推」したものにすぎないような気がする。少なくとも、マクロレベルでの因果性をうまく説明できていない。つまり、こういうことだ。2021/10/16

午後

3
因果性は単なる相関性と同じではない。因果性は必ずしも必然性を伴わない。そして因果性なるものを直接的に、経験的に観測することはできない。我々が日々の営みの中で、自明のものとして利用すらしている因果性なるものは一体何なのか?ヒュームに端を発するこの問いと、現在に至るまでの議論、因果性を巡る様々な立場を概観できる良書。ヒュームによれば因果性とは規則性、近接性、恒常的連接性を持つが、それぞれの問題点が示され、著者らは非ヒューム主義的な、傾向性主義に同情的であるように思える。2021/04/11

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