日経プレミアシリーズ<br> インフラ崩壊 老朽化する日本を救う「省インフラ」

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日経プレミアシリーズ
インフラ崩壊 老朽化する日本を救う「省インフラ」

  • 著者名:根本祐二【著】
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  • 日経BP(2025/11発売)
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  • ISBN:9784296125364

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内容説明

破裂する水道管、陥没する道路――
危機は今、そこにある。

なぜ事故が続発するのか。
50年前から続く原因を明らかにし、崩壊を食い止める具体策を提案する。

<「はじめに」より>
 インフラの共通点は、コンクリート、金属、プラスチック、木材など、もともと寿命が有限の素材で作られている点である。公共施設や橋、水道管などに寿命があることはわかりやすいだろう。土や石でできた道路は寿命が無限に見えるが、路面を舗装しているアスファルトやコンクリートには寿命がある。インフラは時がたてば次第に機能が劣化し、いずれは何らかの障害が発生することになる。

 何年使えるかは、インフラの種類ごとに目安が存在する。水道管は40年、下水道管は50年、橋や建築物は60年、道路舗装のアスファルトやコンクリートは15年である。目安の期限を過ぎてもすぐに壊れて使えなくなるわけではないが、壊れる危険性が増すことは間違いない。逆に、目安の期限が来る前に壊れることも珍しくない。

 どのような障害が発生するかはインフラの種類によって異なる。公共施設(建築物)では倒壊、雨漏りなど、道路はひび割れや陥没、橋りょうは崩落、水道管は破裂や断水が生じる。詳細は、第1章の「放置シナリオ」で紹介する。

 いずれにせよ、インフラ老朽化は国民の生命や生活に甚大な影響を与えかねない問題である。序章で述べる「2040年の日本崩壊 衝撃の近未来予測」は、単なる妄想や脅しではない。十分な対策を速やかに講じない限り、実際にそうなってしまいかねない現実なのである。

目次

序章 2040年の日本崩壊 衝撃の近未来予測

第1章 インフラ老朽化問題はなぜ起きたのか
1 インフラ整備の歴史に根ざす問題の本質
2 インフラ投資パターンから見る原因
3 問題を解決するための3つのシナリオ

第2章 インフラは今どのような状態なのか
1 インフラには公共施設と土木インフラがある
2 公共施設の現状と老朽化
3 土木インフラの現状と老朽化
4 公共施設と土木インフラの相違点のポイント

第3章 インフラ老朽化問題の解決方法
1 公共施設と土木インフラの対策はまったく異なる
2 機能を維持して量を削減する方法
3 量を維持して費用を削減する方法
4 施設やネットワークを使わない方法
5 サービスの受け手が移動する方法
6 収入を増やす方法

第4章 「省インフラ」でインフラを持続させる
1 省インフラという価値観への転換
2 拠点を選択し集中投資する省インフラ
3 シミュレーションでわかる大幅削減効果

第5章 選択と集中を行うコンパクトシティへの転換
1 拠点を設定するという大問題
2 合意形成を進めるための方法
3 合意形成に役立つ工夫

おわりに
参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

うえぽん

42
公民連携が専門の銀行出身リサーチャーが、人口減少時代のインフラ削減の処方箋を論じた本。70年代・90年代の投資過多が問題の原因とするが、70年代の土木インフラ投資は概ね必要で、人口予測に合わせた総量制御、新設から維持への転換が遅れたことが主因と考える。公共施設と土木インフラの種類別の対策については概ね合理的。他方、紫波町のオガールや学校再編を優良事例とし、機械的な選択・集中と移転・集住を迫るが、紫波町のようなベッドタウンと条件不利地では同列に議論しにくいはず。ただ、省インフラへの価値観の転換は必要だろう。2026/01/14

よっち

25
なぜインフラの深刻な老朽化が進み事故が続発するのか。その原因を明らかにして崩壊を食い止める具体策を提案する1冊。インフラはもともと寿命が有限の素材で作られ種類ごとに目安があり、時がたてば次第に機能が劣化して何らかの障害が発生する前提のもの、その点で無計画だった1970年代、問題を深刻にした80年代を経て投資ができなくなった末に生まれた状況を、放置・負債・増税覚悟で対処する、現実路線のいずれを選ぶのか。現状と老朽化を解説しながら、現実的な方法を提示していましたが、どうコンセンサスを取るかが一番難しいですね。2025/12/15

O次郎

1
日本のインフラの持続不可能性を指摘し、省インフラへの方針転換を提言している。地方出身者として寂しさはあるものの、現実的に今の過疎地域のインフラを維持するのは不可能であり、コンパクトシティ化と公共施設の集約化は避けられないとの思いを強くした。一方、土木インフラの不全は都市部でも課題であり、省インフラでは限界がある。今後は道路特定財源の復活や下水道料金の更なる値上げなど受益者負担策に踏み込まざるを得ないと感じた。問題は序章で指摘されている通り、日本社会において負担増への忌避感が高すぎるではないだろうか2025/12/22

やこすけ

0
好奇心で読んだので、専門的な部分は少し退屈したが、全体的には良書と思う。 今後のインフラの危機的状況を理解できた。対策の諸案も提示されている。 この本を是非、新規インフラ整備しか頭にない議員さん達(国及び地方とも)に読んで欲しい思う。2026/01/12

アヴィ

0
後出しジャンケンのように、後の時代から過去の判断を批判するのは容易なこと。公共事業によるインフラ整備は現時点では、負の資産として大きくのしかかるが、これだけインフラが整備されていることで国民は世界中でも稀な程の利便性を享受することが出来る。だが作者が言及するように放置すれば物理的崩壊資金をつぎ込めば財政的崩壊増税すれば政治的崩壊。まさに出口無しの隘路にはまり込むニッポン。省インフラは分かるが、どちらにしても痛みを伴い、切り捨てられる地域が出て来る。最終的には政治がどう判断するかにかかる。2025/12/25

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