日経プレミアシリーズ<br> インフラ崩壊 老朽化する日本を救う「省インフラ」

個数:1
紙書籍版価格
¥1,210
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

日経プレミアシリーズ
インフラ崩壊 老朽化する日本を救う「省インフラ」

  • 著者名:根本祐二【著】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • 日経BP(2025/11発売)
  • 梅雨を楽しむ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~6/14)
  • ポイント 330pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784296125364

ファイル: /

内容説明

破裂する水道管、陥没する道路――
危機は今、そこにある。

なぜ事故が続発するのか。
50年前から続く原因を明らかにし、崩壊を食い止める具体策を提案する。

<「はじめに」より>
 インフラの共通点は、コンクリート、金属、プラスチック、木材など、もともと寿命が有限の素材で作られている点である。公共施設や橋、水道管などに寿命があることはわかりやすいだろう。土や石でできた道路は寿命が無限に見えるが、路面を舗装しているアスファルトやコンクリートには寿命がある。インフラは時がたてば次第に機能が劣化し、いずれは何らかの障害が発生することになる。

 何年使えるかは、インフラの種類ごとに目安が存在する。水道管は40年、下水道管は50年、橋や建築物は60年、道路舗装のアスファルトやコンクリートは15年である。目安の期限を過ぎてもすぐに壊れて使えなくなるわけではないが、壊れる危険性が増すことは間違いない。逆に、目安の期限が来る前に壊れることも珍しくない。

 どのような障害が発生するかはインフラの種類によって異なる。公共施設(建築物)では倒壊、雨漏りなど、道路はひび割れや陥没、橋りょうは崩落、水道管は破裂や断水が生じる。詳細は、第1章の「放置シナリオ」で紹介する。

 いずれにせよ、インフラ老朽化は国民の生命や生活に甚大な影響を与えかねない問題である。序章で述べる「2040年の日本崩壊 衝撃の近未来予測」は、単なる妄想や脅しではない。十分な対策を速やかに講じない限り、実際にそうなってしまいかねない現実なのである。

目次

序章 2040年の日本崩壊 衝撃の近未来予測

第1章 インフラ老朽化問題はなぜ起きたのか
1 インフラ整備の歴史に根ざす問題の本質
2 インフラ投資パターンから見る原因
3 問題を解決するための3つのシナリオ

第2章 インフラは今どのような状態なのか
1 インフラには公共施設と土木インフラがある
2 公共施設の現状と老朽化
3 土木インフラの現状と老朽化
4 公共施設と土木インフラの相違点のポイント

第3章 インフラ老朽化問題の解決方法
1 公共施設と土木インフラの対策はまったく異なる
2 機能を維持して量を削減する方法
3 量を維持して費用を削減する方法
4 施設やネットワークを使わない方法
5 サービスの受け手が移動する方法
6 収入を増やす方法

第4章 「省インフラ」でインフラを持続させる
1 省インフラという価値観への転換
2 拠点を選択し集中投資する省インフラ
3 シミュレーションでわかる大幅削減効果

第5章 選択と集中を行うコンパクトシティへの転換
1 拠点を設定するという大問題
2 合意形成を進めるための方法
3 合意形成に役立つ工夫

おわりに
参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

140
インフラは橋や道路、上下水道など土木系のイメージだが、本書では学校や警察、役場から廃棄物処理場といった公共施設まで含める。日本は市民生活向上を旗印にインフラ新増設を推進してきたが、老朽化による更新が迫られる時期を迎えて予算と人手不足でままならぬ事態に陥った。対応策として著者は❶インフラの量的削減❷拠点選択による集中投資❸コンパクトシティ転換を主張する。明確な問題意識と実現への具体策も提言されているが、経済全体に与える影響を考慮していない点が問題か。地方を支える建設企業が衰退した日本の未来像が見えてこない。2026/05/06

trazom

118
著者とは、日本開発銀行(当時)関西支店に赴任されていた頃からの長いお付合いである。著者の知的で冷静な分析力を心から尊敬している。インフラを、行政施設・公営住宅などの「公共施設」と道路・橋梁・上下水道などの「土木インフラ」とに分類し、前者には量を削減して機能を維持(省インフラ)、後者には量を維持して費用を削減するとし、利用料引上げ/法定外税の導入/PPPの活用など、痛みを伴う実施手法にも踏み込んだ提言。インフラ崩壊だと騒ぎ立てるだけの無責任な評論家やメディアが多い中で、根本さんの誠実さが伝わってくる。2026/02/02

うえぽん

45
公民連携が専門の銀行出身リサーチャーが、人口減少時代のインフラ削減の処方箋を論じた本。70年代・90年代の投資過多が問題の原因とするが、70年代の土木インフラ投資は概ね必要で、人口予測に合わせた総量制御、新設から維持への転換が遅れたことが主因と考える。公共施設と土木インフラの種類別の対策については概ね合理的。他方、紫波町のオガールや学校再編を優良事例とし、機械的な選択・集中と移転・集住を迫るが、紫波町のようなベッドタウンと条件不利地では同列に議論しにくいはず。ただ、省インフラへの価値観の転換は必要だろう。2026/01/14

よっち

28
なぜインフラの深刻な老朽化が進み事故が続発するのか。その原因を明らかにして崩壊を食い止める具体策を提案する1冊。インフラはもともと寿命が有限の素材で作られ種類ごとに目安があり、時がたてば次第に機能が劣化して何らかの障害が発生する前提のもの、その点で無計画だった1970年代、問題を深刻にした80年代を経て投資ができなくなった末に生まれた状況を、放置・負債・増税覚悟で対処する、現実路線のいずれを選ぶのか。現状と老朽化を解説しながら、現実的な方法を提示していましたが、どうコンセンサスを取るかが一番難しいですね。2025/12/15

kei-zu

19
書名には「インフラ」とあるが、道路や橋だけではなく、自治体の公共施設についても語られる。人口減少社会に入り、対応への検討は待ったなしの状況。必要度について道路や橋の重要度は高く、取捨選択にメリハリの必要性が感じられる。となると、問題となるのが利用者を含む関係者の合意だが、本書は巻末近くで合意に向けた説明のあり方にも言及しています。2026/04/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22916874
  • ご注意事項

最近チェックした商品