内容説明
戦前の日本人学校は異文化をどのように理解していたか――。
フィリピンにあったマニラ日本人小学校が発行した『フィリッピン讀本』を題材に歴史・文化・自然…にわたる幅広い異文化理解を目指していた教育に迫る。
その後の戦争の激化はいかに異文化理解を歪めたか。
目次
序章 戦前期マニラ日本人学校と異文化理解―多文化共生の手がかりを求めて
1 戦前期マニラ日本人学校の役割と『フィリッピン読本』復興の意義
2 戦前期マニラ日本人小学校発行の副読本と児童文集を研究する意義
第1部 戦前期マニラ日本人学校の副読本と児童文集
第1章 異文化理解のための教材開発―『フィリッピン読本』(1938年)
1 マニラ日本人小学校と『フィリッピン読本』の編纂
2 『フィリッピン読本』の特徴
(1)当時のマニラ日本人小学校の教育方針と教育活動
(2)『フィリッピン読本』の内容
(3)『フィリッピン読本』にみる異文化理解の視点
3 1990年代のマニラ日本人学校の現地理解教育―戦前と戦後の比較から
第2章 開戦前の異文化理解の状況-『比律賓小学歴史』『比律賓小学地理』(1940年)
1 1930年代半から後半のマニラ日本人小学校の教育状況
2 1940年代の『比律賓小学歴史』『比律賓小学地理』の発行状況―現地教科書の翻訳
3 『比律賓小学歴史』と『比律賓小学地理』の内容
第3章 日米開戦と軍政開始時の異文化理解の変質―『とくべつ児童文集』(1942年)
1 『とくべつ児童文集』が語るマニラ日本人小学校の変容
(1)開戦後の教育活動―『とくべつ児童文集』の「学校ごよみ」から
(2)戦争のなかのマニラ日本人小学校―『とくべつ児童文集』の作文から
2 歪んだ現地理解へ-改版『新フィリピン読本』(1943年)の編纂意図
補章 マニラ日本人小学校第3代校長・河野辰二について
おわりに代えて―異文化を理解する視点:文化の異質性と共通性
あとがき
図表写真一覧
引用・参考文献
第2部 『フィリッピン讀本』の全体像
復刻版『フィリッピン讀本』(1938年)
在外指定 マニラ日本人小學校
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