内容説明
飴細工師・俗曲師・銭湯絵師・幇間・見世物師・イタコ・蝋人形師・チンドン屋。
時代の流れとともに「職業」も変遷と興亡を繰り返してきた。昭和から平成、そして令和へと移ろうなかで、今や風前の灯となった職業もある。そんな消えつつある職業とそれに従事する人々(職人たち)。今に至るまで生き延びてきた理由、それでも続ける意味はどこにあるのか。
絶滅寸前の職業に携わる人に取材し、生きること、働くこと、職業観を問うルポルタージュ。昭和100年、戦後80年の機会に、あらためて、これらの職業(人)の記録をとどめておきたい。
本書は、『職業外伝』(正続)から、8の職業(人)を選り抜き、後日談、追加取材を盛り込んで再編集したものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
メタボン
26
☆☆☆☆ 面白かった。同時に一抹の寂しさを覚えた。飴細工師、俗曲師、銭湯絵師、幇間、見世物師、蝋人形師、チンドン屋、流し。そのうち記憶や記録にしか残っておらず、リアルに体験することはできなくなるのだろう。個人的には、富山のチンドンコンクールや、札幌中島公園での大寅興行の見世物小屋のおどろおどろしい呼び込みが強烈な印象として記憶している。飴細工も川越で見たな。本書には登場しなかったが、紙芝居師も見かけなくなった。2025/12/30
Nobu A
14
秋山真志著書初読。図書館新刊コーナーから。期待値はあまり高くなかったが、存外興味深かった。昨今の「多文化共生」をふと思った。多種多様な職種から構成されるからこそ社会が豊かになる。AIが、外国人が仕事を奪う等を言われるが、代替が利かない独自の良さがある。例えば「懐メロをリアルタイムで聴いているお年寄りのなかで寝たきりの人たちがいく人も涙を流していた。年寄りはチンドン屋に郷愁をおぼえ、若い人は新鮮さを感じる」の件が証左。それぞれの仕事の歴史や現状を知り、貴重な学びになった。また、消滅する前に政府の支援も必要。2026/02/09
shikada
14
絶滅危惧の状況にある昭和のお仕事を紹介する1冊。飴細工士、銭湯絵師、流し、見世物士、チンドン屋など…いずれも自分が見たことない仕事ばかりで、その仕事が生まれた経緯や仕事の様子がわかるのが面白かった。絶滅が危惧される仕事ゆえに、実際の仕事の様子や本人の言葉を残すこの本はすごく貴重だし、もっとたくさんの絶滅危惧職業の話を読んでみたいと感じた。2026/02/03
みんな本や雑誌が大好き!?
3
飴細工師・俗曲師・銭湯絵師・幇間・見世物師・蝋人形師・チンドン屋・流し等々、昭和の時代にはありふれた「職業」だったものが、平成を経て、令和のいまではめったに見かけることもなくなったのではないかと。そんな絶滅危惧職業の方々への取材を通じて、令和以降の職業模様を模索した本でした。本書には出てきませんが、バスガール(車掌)も観光バス以外は絶滅?この前千代田線に乗っていたら、ワンマンカーで車掌が乗っていないとのこと。我孫子-代々木上原(さらに小田急線に乗り入れ)など、結構長距離と思いますが、ワンマンカーとは。2025/12/22




