内容説明
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ネットワークの全体像がスッキリわかる。
ネットワークの仕組みは、一見すると専門的で難しく感じられがちです。しかし、IT業務や学習の現場では必ず必要になる知識であり、エンジニアとしての第一歩を踏み出すうえで避けて通れません。本書はその「最初の1冊」として、ネットワークの基本を図解を中心にやさしく解説します。
ページ構成は2ページ見開きを基本に、一部では4ページ展開も導入。「詰め込みすぎないゆったりしたレイアウト」によって、読者がパラパラとめくった瞬間に「わかりやすそう」と感じられる紙面を実現しました。基礎から全体像をつかむことを目的としているため、難しい数式や設定方法には立ち入りません。その一方で、実務でよく耳にするキーワードや考え方も取り上げ、学んだ知識が自然と現場につながるように工夫しています。
【こんな人に向いています】
●IT業界に入ったばかりの新入社員の方
●ネットワークを初めて学ぶ新米エンジニア
●異動や転職でネットワークの知識が必要になった方
●ITの基礎知識を整理して再確認したいITエンジニア
●ITの基礎知識を学んでおきたい学生のみなさん
【本書で学べること】
●LAN・WAN・インターネットの違いとつながり
●OSI参照モデルと各層の役割
●IPアドレスやルーティングの仕組み
●アプリケーション層(DNS、HTTP、メールなど)の基本
●無線LANやクラウド、セキュリティ、冗長化の基礎知識
●実務で役立つキーワードとトラブルを防ぐ考え方
本書は、資格学習や実務の基礎固めに役立つ一方で、ネットワークを全体像から順に理解できるように構成されています。暗記に頼るのではなく「なぜそうなるのか」を図解で直感的に理解できるのが特長であり、ネットワークの基礎を確実に固める最適の1冊です。
目次
表紙
著者プロフィール
はじめに
本書の特徴
目次
第1章 ネットワークの基礎知識
1-1 ネットワークとは
1-2 ネットワークに必要な機器
1-3 LANにおける通信方式
1-4 データの単位と進数
1-5 プロトコルとOSI参照モデル
Column ネットワークって今後も必要?
第2章 物理層
2-1 物理層の役割
2-2 NIC ― ネットワークと機器をつなぐ接点
2-3 LANケーブル
2-4 光ファイバーケーブル
2-5 リピータハブ
Column 物理作業
第3章 データリンク層
3-1 データリンク層の役割
3-2 MACアドレス ― 機器を識別する番号
3-3 イーサネット ― 有線LANの通信規格
3-4 イーサネットフレームの構造
3-5 イーサネットの通信方式
3-6 スイッチングハブ
3-7 MACアドレスの学習 ― 効率的な転送の仕組み
3-8 VLAN ― ネットワークを仮想的に分割
3-9 ポートベースVLANとタグ VLAN
Column 10GBASE-Tの自宅ネットワーク
第4章 IPアドレス
4-1 IPアドレスの基本
4-2 アドレスクラス ― 規模に応じたIPアドレスの分類
4-3 サブネット化 ― ネットークを分割する仕組み
4-4 サブネットのネットワーク部の表記
4-5 サブネットに関する用語
4-6 グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレス
4-7 IPv6 ― 次世代のIPアドレス
4-8 IPv6アドレスによるインターネット接続
Column IPv4アドレスって本当に枯渇しているの?
第5章 ネットワーク層
5-1 ネットワーク層の役割
5-2 IP ― ネットワーク層で使う基本プロトコル
5-3 ARP ― IPアドレスからMACアドレスを取得する
5-4 ICMP ―pingなどで状態確認
5-5 ICMPのエラーメッセージ
5-6 traceroute ― 経路にあるルーターを調べるコマンド
5-7 NAT ― アドレス変換の仕組み
5-8 NAPT ― IPアドレスの変換
Column Ping試験
第6章 ルーティング
6-1 ルーター ― 異なるセグメントをつなぐ中継役
6-2 ルーティング ― 宛先までの道筋を選ぶ仕組み
6-3 ルーティングプロトコル ― 経路を自動で学習する
6-4 RIP ― ルーティングプロトコル①
6-5 OSPF ― ルーティングプロトコル②
6-6 BGP ― ルーティングプロトコル③
6-7 ルーティングに関する基本用語
6-8 レイヤ3スイッチ ― ルーター機能を持つスイッチ
6-9 パケットキャプチャ ― 通信内容を分析する方法
Column できるネットワークエンジニアに「一瞬で」なる方法!?
第7章 トランスポート層
7-1 トランスポート層の基本
7-2 ポート番号 ― アプリケーションを識別する番号
7-3 TCP ― 信頼性を重視した通信プロトコル
7-4 TCPのコネクション管理とデータ制御
7-5 UDP ― 高速性を重視した通信プロトコル
Column TCP人間とUDP人間
第8章 WANとインターネット
8-1 WANのサービスと専用線の仕組み
8-2 広域イーサネットによる拠点接続
8-3 IP-VPNによる拠点接続
8-4 共有ネットワークでユーザーを分割する仕組み
8-5 インターネット接続とプロバイダーの役割
8-6 プロキシサーバー ― 通信を中継・制御する
8-7 ドメイン名とFQDN ― インターネット上の住所を示す
Column No Net, No Work
第9章 アプリケーション層
9-1 アプリケーション層の役割
9-2 DNS ― ドメイン名とIPアドレスの関連付け
9-3 DNSの動作を支える構成要素
9-4 名前解決の流れ ― 再帰問合わせと反復問合せ
9-5 HTTP ― Webブラウザとサーバーをつなぐ通信
9-6 HTTPのリクエストとレスポンス
9-7 Cookieとセッション管理
9-8 電子メールの送受信とシステム構成の仕組み
9-9 メールのプロトコル ― 送信プロトコルと受信プロトコル
9-10 DHCP ― IPアドレスを自動で割り当て
9-11 VoIP ― 音声をIPパケットで伝播
9-12 その他のプロトコル
9-13 ネットワーク管理
Column すごすぎるAI
第10章 ネットワークセキュリティ
10-1 ネットワークセキュリティの基礎
10-2 暗号 ― データを秘匿する
10-3 認証 ― 正しい利用者であることを確認
10-4 ハッシュ関数 ― 刻んだデータで改ざんを検出
10-5 デジタル署名 ― 真正性や完全性を保証
10-6 デジタル証明書 ―電子的な証明書
10-7 SSL/TLS ― 安全な通信を実現
10-8 インターネットVPN(IPsec) ― 拠点間通信を暗号化
10-9 SSL-VPN ― セキュアにリモート接続
10-10 ファイアウォール ― 不正な通信を遮断
10-11 ファイアウォールでは防げない攻撃を防ぐ仕組み
10-12 DDoS対策 ― 大量アクセスからサービスを守る
10-13 迷惑メール対策
Column LINEをやらない私
第11章 無線LAN
11-1 無線LANの基本
11-2 無線LANの周波数と規格
11-3 無線LANの電波干渉
11-4 無線LANの設計 ― ネットワークの分け方と電波の使い方
11-5 無線LANのセキュリティ
Column 無線LANはどこまで届く?
第12章 クラウドと仮想化技術
12-1 クラウドコンピューティング ― オンプレミスとの違い
12-2 仮想マシンとVPC
12-3 インターネットへの接続
12-4 仮想マシンへのセキュリティ機能
12-5 クラウドネットワーク間の接続
12-6 IDaaS ― クラウド時代の認証とID管理
12-7 VXLAN ― 仮想ネットワークの拡張技術
Column サブスクで提供されるクラウド
第13章 ネットワークの冗長化技術
13-1 ネットワークの信頼性を高める冗長化
13-2 スタック ― 仮想的に1台として動作
13-3 STP ― ネットワークのループを防ぐ
13-4 リンクアグリゲーション ― 複数回線による高速化と冗長化
13-5 VRRP ― ルーターの仮想的な冗長化
13-6 ルーティングによる冗長化
13-7 DNSラウンドロビン ― DNSの仕組みで負荷分散
13-8 負荷分散装置 -サーバーの負荷を把握して振り分け
Column 人生の冗長化
用語集
索引
スタッフ
奥付



