内容説明
私が私でいるだけなのに、それ自体が悪いことのように思えていた――セネガル人の血を引くルーツ、容姿からくる周囲の勘違い、うまくコントロールできない自意識。「変な奴」をやめたいと願っているのにやめられない葛藤を、ユーモアをまじえて綴る人気連載に書き下ろしを加え書籍化。noteに投稿したエッセイで脚光を浴び、大注目の書き手となった著者が、恥ずかしい子ども時代を振り返り、今の自分を見つめなおすエッセイ集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
139
文筆家・伊藤亜和さんを初めて知った本作。もうすぐ30歳らしい。若いなと思った。気付いたら今日まで私が続いてるよ、私も。気づいたのはいつだったか思い出せないけれど。亜和さんの言う「変」と私の「変」は違うだろうが、誰しも自分の中の「変」を自覚しながら生きてるのだと思う。「変」もひっくるめて全部が私なのだ。だから・・(社会的に迷惑をかけていないことが前提だけど)変な奴やめなくていいんだよ、きっと。新しい人と出会ったそんな読後感が嬉しい。だから読書は楽しいんだ。2026/01/23
ポロン
42
私もこの手の本を書いて世に出そうと思っていたので(嘘)先を越された感じ(笑)私はこの人の倍以上も人生を生きているが、まだまだ続くよどこまでも。らららららーん♬幼い頃の記憶は、恐ろしく整然と心の中の箪笥に並べられていて、引き出しを開けると、きれいに取り出すこともできる。きっとこの人もそういう状態なのだと思う。それとともに思い出したくないような記憶は、どこかに仕舞って思いっきり鍵をかけたい衝動に駆られる。ときには、誰かが合鍵を持ってきて勝手に開けるものだから、冷静さを失う場面が幾度もある。私も変な奴に違いない2026/02/15
ズー
20
面白くてあっという間に読んでしまった。つくづく亜和さんの思い出と言葉の表現力が楽しい。小さい頃自転車屋さんになりたかった動機が子供の考え方とは思えない。母の文字がチワワがシャワールームにギュッとされて震えているような字という表現に震えた。どんな字かみたい。最後の方の猫視点の詩的な文章好き。亜和さんの昔のきゃわいい写真を眺めつつ、想像を巡らせながら読んだ。2026/01/03
fabi@第一芸人文芸部
13
文筆家・伊藤亜和さんの4冊目のエッセイ集。自他共に認める「変な奴」である伊藤さん。幼い頃の思い出を、今を生きる20代の女子として見つめ直しながら綴ったエッセイ。めっちゃ面白い。当時の感情ともに瑞々しく書いてくれているので、読んでいて自分の子供時代の記憶が蘇ってきた。特に『いじめられていたわけでも、仲間はずれにされたわけでもない、世の中は私の想定を超えるほどいじわるではなかった。それでもふとした瞬間、周りの人々が戸惑いながら見つめていた』という、自分の幼少時代を書かれているかのような文章にハッとさせられた。2026/01/02
桃の種
9
自分が読んできた中ではさくらももこっぽいエッセイを書く人だと思った。 歳が近いこともあるのか、共感できる点、なぜかそうしちゃうよねという点があった。勝手に親近感 最近職場の飲み会でお前は頭がおかしいから今度治してやると洗脳でもするように言われたことを思い出した。 いやな思い出だが、自分は他人に歪められる必要はない。自分を変えたいなら自分しかいないんだと思った。2026/01/12




