内容説明
7月の参院選で躍進し、党単独で法案の提出もできるようになった参政党。その勢いや関心は衰えるどころかむしろ高まっています。保守・リベラルともに支持し、女性人気も高い参政党が目指すところは何なのか、なぜこれほど多くの有権者が熱狂するのか。現代の日本人のメンタリティを踏まえ、その人気の根底にあるものを分析します。橘玲さんとの対談を交えながら展開します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
17
最近、議席を伸ばしている党についての本。なんで支持されてるのか知りたい、くらいの興味で手に取る。本書は参政党と○○党や○○○会を比較し類似点など明示しわかりやすく解説している。 で、彼らがやってるのは「スピリチュアルな国民運動」とのこと。ちょっと頭がクラクラしてきた。第7章に実際の支持者の声があるのだが、なかなかのエグミでこの人たちほんまもんだなと衝撃を受けた。 世の中を知ること、正しい知識を持つことは重要だということがわかる一冊。2026/01/12
アメヲトコ
8
2025年11月刊。執筆時点では高市政権成立前の参政党の状況を研究した一冊です。著者は宗教学が専門なので、戸田城聖時代の創価学会やヤマギシ会との類似性の指摘などを興味深く読みました。この党の主張が陰謀論とデタラメにあふれているのは確かですが、背景に社会からの疎外感がある以上、信者たちに正論を説くことは悪手で、既成政党がロウアーミドル層のかかえる不安に向き合うことが大事なのでしょう。ヤニカスに禁煙しろと言うのに似ているのかも。2026/01/27
ニョンブーチョッパー
7
★★★★☆ 知らないうちに急に出てきたような印象の参政党とチーム未来。本書の発行のあとに、衆議院選挙があって、参政党とチーム未来の躍進があったけれど、それを予見するような内容。島田さんと橘玲さんが読みやすくて党についての理解の助けになる。生まれるべきして生まれた正当なんだなと思う。主義主張の一貫性がない党はどんな変化をしていくのか。2026/03/01
みじんこ
7
著者の専門の創価学会ほか宗教の話も絡めつつ。スピリチュアルが受容される理由は納得。経済・社会・国家における日本の持病、ロウアーミドル階層とワクチン等「不可視の不安」の争点化と更に大きな物語としての昇華の話など伸長の背景が理解できた。結局これまでの経済政策の失敗が何もかも悪い。れいわ新選組との関連性、あるべき社会の明確さの違いには同意だが、党名の齟齬の話は穿ちすぎではと思った。支持者の希望と政策の矛盾点の指摘は確かにと思わされ、今後の火種になりそう。ただ、公約等の情報をもとにした著者の想像の部分も多かった。2025/11/16
お抹茶
6
作家・橘玲との対談も交えて参政党を分析。アトピーやオーガニック信仰で食と安全の思想を啓蒙して政治に関心のなかった女性の支持を獲得。公明党や共産党,自己啓発セミナーの手法を真似て支持を拡大。支持母体や理論武装を重視せず,ニーズがあるものをSNSでロウアーミドルに直接訴える。精神的な拠り所を失い,身体の安全が脅かされ,経済的不安定さと将来への諦めからくる疎外感が参政党を躍進させた。生活実感に根差した不安を巧みに吸い上げたが,国家主義的イデオロギーを追求すれば,生活実感との乖離から求心力が低下する可能性はある。2025/12/16




