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内容説明
自分とは異なる立場や考えの人と、いかに対話し、合意形成していけばよいのか分からない。それどころか、深刻な信念対立を目の当たりにし、対話への希望を失ってしまう。そんな人は多いのではないだろうか。本書は、「本質観取」と呼ばれる哲学の思考法・対話法を、誰もが実践できるようになるための入門書である。「言いっぱなし」でも「論破!」でもない。分断をのりこえ、真に生産的な対話をもたらし、民主主義を成熟させるための対話の極意、奥義とは? 実践で活用できるワークシートや、ファシリテーションのコツなども収録。
目次
序章 何のための本質観取か?
第1部 理論編 本質観取を理解する
第1章 本質観取を知る
第2章 哲学の始まり
第3章 共通了解の原理
第2部 実践編 やってみよう! 本質観取
第4章 本質観取のやり方
第5章 ファシリテーターに挑戦しよう
第6章 本質観取の実例
第7章 子どものための哲学(P4C)/ソクラティク・ダイアローグ(SD)
終章 本質観取は哲学の本質である
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
49
本質観取という言葉は初見。ただ、その言葉から感じられるものと、実際に読んでみて感じたこととは、かなり近いものがあった。本質とは何かを考えることでもある。そこに至るプロセスや事例が書かれていて、ファシリテーションを思い浮かべた。合意形成とは少し異なる点に、肝があるように思う。共通するものは何なのか?それを表現する言葉な何なのか?ここを突き詰めることで、お互いの距離が縮まり、垣根も低くなるのではと思う。常日頃の、いろいろな場で適用していきたい。2026/02/11
jackbdc
11
合意や納得感を引き出す対話を成立させるための心得として受け止めた。死、嫉妬や幸不幸など特に抽象的な概念を取扱う際に有用な考え方・技術であると分かった。ファシリテーターの助力により義務教育や市民ワークショップ等でこうした手法に触れる機会があると良い。多様な価値観を持つ人が暮らす市民社会では、偏見や差別に繋がる実体験が日々起こるだろうが、世代や文化を異にする人々が対話する機会を社会に埋め込むことで、自然とあちこちにポジティブなタネも芽生えていく期待がある。自然発生的にこうした動きが生まれる期待は低いと思うが。2026/01/12
チェアー
7
本質観取とは、結論を得ることが最重要なわけではなく、過程で肉体と身体を使って(それは自分と他者の入り混じった心身だ)問いに対する答えを探すところに意義がある。いまの時代をまっすぐに見つめることなのだ。 この本質観取のやり方は、グループでなにかを討論する時に応用が効く。実践的だ。 2026/01/20
ゆゆゆ
6
高校生と一緒に社会的な課題や問題について毎週1時間、話す機会がある。私自身、51歳になっても、何一つ社会的な貢献や解決のためにできていることがない。ボランティアさえもいまだ一歩踏み出すことができていない。最近、哲学カフェに興味を持ち、講習だったり本を読んだり、実際に数回参加してみた。対面で行われる対話は非常に面白く、その場で知り合った見ず知らずの人と、話しを重ね合わせ考えるヒントをもらう。何より、こうした対話のグラウンドルールが共有され実践される場があることに感動する。とても参考になる本だった。2026/01/17
かるろ
5
この本の真似をして本質観取をやってみたけど、教室ではうまくいかない。概念としては中高生向けなのかもしれない。ただ、これを工夫して目の前の子たちに合うものにしていくのも一つだと思う。2025/12/22




