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内容説明
戦後、日本の文化は海外での成功を夢見てきた。音楽や映画、文学、演劇の世界で、世界的な知名度を得ている作家や作品はあるものの、日本カルチャー全体が「輸出商品」として盛り上がっているとは言い難い。日本文化が全世界的に流行する日は来るのだろうか。そのための条件とは一体なにか。K-POPの成功に学ぶ戦略、英語という壁、外から見出される「日本らしさ」、そしてローカル性と普遍性のせめぎ合い――。NewJeansやXG、村上春樹や多和田葉子、濱口竜介や是枝裕和、岡田利規など、さまざまな作品を通してグローバル時代の日本文化の可能性を問い直す。
目次
序章 「日本/文化」の条件
第一部 日本文化はどう輸出されてきたか
第一章 「英語」の乗り越え方――K-POPは世界を目指す
第二章 日本文化と英語化――ニッポンの音楽は「世界」を目指す
第三章 ニッポン人になるか? ガイジンになるか?――XG vs. Idol
第四章 「輸出可能」な日本らしさ――GAKKO!・白塗り・ノスタルジー
第五章 外から見出される「日本らしさ」――テクノ・ジャポニズム
補論 「洋楽離れ」から遠く離れて
第二部 日本文化はどう世界に根づくのか
第六章 日本文化の「あいまい」さ――川端康成 vs. 大江健三郎
第七章 日本文学が海を越えるには――村上春樹がノーベル文学賞を獲る日
第八章 ローカルな普遍性はどう生まれるのか――是枝裕和と濱口竜介
第九章 ローカルから「世界」を描く――チェルフィッチュの「日本」
第一〇章 言語の越え方――チェルフィッチュの「日本語」
とりあえずの終章 日本文化はどこにいくのか?
あとがき
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