筑摩選書<br> 日本政治、再建の条件 ――失われた30年を超えて

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筑摩選書
日本政治、再建の条件 ――失われた30年を超えて

  • 著者名:山口二郎【編著】/中北浩爾【編著】
  • 価格 ¥1,925(本体¥1,750)
  • 筑摩書房(2025/11発売)
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  • ISBN:9784480018366

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内容説明

機能不全に陥った日本政治。いまや自公は少数与党となり、一方で野党はまとまることができず、右派ポピュリスト政党が存在感を増している。こうしたなかで、わが国の政治を立て直すには何が必要か。「平成の政治改革」から現在まで、野党再編、政権構想、選挙制度改革、ジェンダー平等、西欧の右派ポピュリスト政党、2025年参院選など複数の視点から検証。現在地を浮かび上がらせるとともに、来るべき日本政治を展望した、必読の論集! 【目次】はじめに(山口二郎)/第一章 日本政治の失われた三〇年と野党の蹉跌――なぜオルタナティブは生まれなかったか(山口二郎)/第二章 平成の政治改革と「二党制の神話」――なぜ小選挙区比例代表並立制は機能しなかったのか (中北浩爾)/第三章 ジェンダー政治の三〇年――平等で包摂的な社会に向けた成果と課題(辻由希)/第四章 政党政治の危機状況――西欧の混迷から考える(古賀光生)/終章 二〇二五参議院選挙と政党政治の再編(山口二郎)/あとがき (中北浩爾)

目次

はじめに──日本政治の失われた三〇年を乗り越える (山口二郎)/第一章 日本政治の失われた三〇年と野党の蹉跌──なぜオルタナティブは生まれなかったか (山口二郎)/はじめに/第1節 政治改革と政党再編の出発期──一九九〇年代/1 生活者というシンボル/2 発足直後の民主党の政策的方向性/3 政権への挑戦と政策的対立軸/第2節 小泉改革と民主党/1 小泉改革は日本をどう変えたか/2 民主党の政策的迷走/第3節 政権交代に向けた政権構想/1 岡田時代の政権構想/2 小沢一郎と「生活第一」路線の展開/3 政権交代と政策転換/第4節 アベノミクスの帰結と政治の混迷/1 二〇一〇年代後半以降の日本/2 野党の危機/3 多様な対立言説と政策的オルタナティブの困難/第二章 平成の政治改革と「二党制の神話」──なぜ小選挙区比例代表並立制は機能しなかったのか (中北浩爾)/はじめに/第1節 自公と非自民の非対称性/1 非自民連立政権から新進党へ/2 自社さ政権と民主党の結成/3 自公政権の成立/4 自公政権の安定化/第2節 民主党政権の成立と挫折/1 民主党の成長と民由合併/2 小沢民主党と選挙協力/3 民主党政権の成立/4 失敗した民主党政権/第3節 「第三極」の台頭と希望の党騒動/1 自公政権の復活と「第三極」/2 「第三極」の再編と民進党の結成/3 野党共闘の始まり/4 「希望の党」騒動/第4節 立憲民主党と選挙協力の困難/1 野党共闘の進展/2 失敗した立憲民主党と国民民主党の合流/3 野党共闘の挫折/4 維新・国民民主党との大きな距離/おわりに/第三章 ジェンダー政治の三〇年──平等で包摂的な社会に向けた成果と課題 (辻由希)/はじめに/第1節 家族主義型福祉レジームの変化──ケア、雇用、性と家族/1 ケアの脱家族化/2 雇用──制度改革の成果と課題/3 性と家族/第2節 ジェンダーと政策過程/1 男女共同参画推進体制/2 国会での審議と立法/第3節 ジェンダー政治の展望/第四章 政党政治の危機状況──西欧の混迷から考える (古賀光生)/はじめに/第1節 右翼ポピュリスト政党とはどんな政党か/1 支持拡大と既成政党の危機──一九九〇年代から現在まで/2 右派ポピュリストの主張と言説/3 組織的な特徴と動員戦略/第2節 右翼ポピュリスト政党の伸長がもたらす政党政治の危機/1 政党システムの「脱制度化」/2 脱制度化と右翼ポピュリスト──「結果」から「原因」へ/3 既成政党の対応──民主的正統性回復のための試み(と一部はその挫折)/結びに代えて──日本への示唆/終章 二〇二五参議院選挙と政党政治の再編 (山口二郎)/はじめに/第1節 積み残された課題/1 自民党の危機/2 野党の不在/第2節 世界と日本の民主政治の劣化/1 民主政治の世界的混乱/2 参院選に向けた政党布置状況の変化/第3節 二〇二五参院選に現れた変化/1 石破政権の漂流と野党の多様化/2 日本政治の次なる構図/あとがき (中北浩爾)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

O. M.

2
日本の失われた30年における政党政治、選挙、政界におけるジェンダーの動向、ポピュリズムの拡大を分析した5本の論文集。確かに振り返れはしたが、それを受けて未来志向の提言や希望があったかというとそれはなく、なにか今後10年はこのままかという印象を受けました。本書の内容は、リアルタイムでニュースを見てきた人には概ね既知ですが、私の気付きとしては、選挙やその後の政局において固定票が重要だということ。あと、参加や直接行動の拡大がただちに民主主義の活性化や統治能力の向上をもたらすわけではない、という指摘2025/12/31

O次郎

2
「失われた30年」政治の総括としては最高峰の一冊では。今年読んだ政治ジャンルの書籍ではトップクラスに面白かった。終章で山口氏が指摘するカタストロフィシナリオに高市政権は着実に寄っているように見える。自民党の結束力の強さが悪い方向に働いてるような気がして仕方ないが、カタストロフィを避けるには山口氏の言う穏健派連合の構築が欠かせないだろう。そのために立民が党内の左派を切り、自民穏健派が高市政権から離反し、公明党の政策を軸に集結するというのがシナリオだと思う。問題はそれが守旧派連合と国民から見られる点だろう2025/11/30

kodanuki

0
内容は新しくない。反自民党の著者からすると、対抗軸の立憲民主党が全く民意を救えていないという認識は正しいだろう。また参政党があまりにも主張の中身が薄いということも事実であろう。自民党の高市政権も高支持率ながら、過去の発言等かなり危険であるという見立ても外れていないだろう。しかし再建のシナリオは見えない2025/12/31

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