内容説明
一話ごとに反転する真相に驚愕必至!
「……俺はいつからハメられてたんだ?」
〈姫川玲子シリーズ〉〈ジウシリーズ〉を手掛ける警察小説の名手の新境地は、1話ごとに真相が反転する、慟哭の【警察×スパイ】ミステリー。
◇◇◇
警視庁公安部の佐島はある日、被疑者取調べに駆り出された。大学時代の友人・稲澤が、勤務先の女性部下・矢代を殺害した容疑をかけられていたのだ。被害者はなぜか、二人が学生時代に共に恋焦がれた女性・綾と瓜二つだった。
容疑を否認しつつ稲澤は言う。
「矢代は中国のスパイだったんじゃないか」
取調べを終え部屋を出ると、そこには特捜幹部が顔を揃えていた。彼らは1枚の紙を佐島に突きつけた――いったい、何がどうなっているんだ?
◇◇◇
1話ごとに視点人物が移り変わり、それによって明らかになってゆく事実。
事実が事実を揺るがし、真相は煙雨のなかに彷徨う。
ラストに辿り着いたとき、あなたの頬に流れるのは、涙か、雨粒か――。
◇◇◇
――私に残ったのは、あの人だけだった。
だからこそ、赦せなかった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
191
誉田 哲也は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、ノンシリーズ、ハニートラップ・ノスタルジー警察スパイ・ミステリでした。壮大な展開かと思いきや、最期は、こじんまりと纏まりました。スパイ天国の日本では、そこかしこに、ハニートラップが仕掛けられているのでしょうか❓ ハニートラップに嵌ってみたい気もしますが・・・ https://books.bunshun.jp/ud/book/num/97841639204362025/12/09
いつでも母さん
132
これよ、これこれ!待ってたよ誉田さん。私の求める誉田さんがここに。タイトルが意味深でそこも好き(笑)初めの「レイン」から嵌められ方がエグ過ぎて、ダーク、ドッグと来て、今度は誰が嵌められる?裏の裏は表?そんなことが頭を過りページを捲るペースが早くなる。そこでの表題作「ライズ」だ。こいつもか!真っ新なのは居ないのか!心の声が溢れ出て、ラストは種明かしの始まり「アイズ」彼の国の民は平気なの?こんなに見張られて・・そんな素朴な思いもあるが(他国の事だ)で、私の住むこの国はどこまで浸食されてるんだろ。2025/12/10
タイ子
92
物語りの展開の仕方がめちゃくちゃ面白い。何がどうなってるんだ?!と言いたくなるような話の展開。公安が絡む話になるとスパイが登場し、そこに中国が絡むとなると何だか今のご時世怖くなる。誉田さんの手に掛かれば殺人事件、公安、中国の女スパイ、これらが面白いように繋がり果ては人間の業と欲が絡んだ物語に終結するのである。いやぁ、やはり誉田さんのこの類の作品は最高!今年の読み納めになるだろう作品が満足できて良かった。2025/12/31
itica
80
女性が水死体で発見され、間もなくある男が逮捕された。それが第一章。しかし2章、3章と進んで行くと確実に景色が変わってくる。巧妙に複雑に仕組まれた真相が新たな視点から見えてくる。通り一遍の事件で済まないところは流石だ。これは単なるフィクション?それとも何かしらの根拠を下敷きにしているのだろうか。そちらも気になるところだ。 2026/01/05
けいぴ
65
1話ごとに被疑者、公安、刑事、真犯人と視点が変わり、徐々に真相が明らかになっていく。 日本の警察の中にこんなに中国の犬がいるなんてゾッとするし、中国から送り込まれて企業で働きながら技術や情報を盗もうとしてるなんて腹立たしい。架空の話であってほしい。真相が気になって一気読みした。面白かった!2026/01/10




