にほんでいきる――外国からきた子どもたち

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にほんでいきる――外国からきた子どもたち

  • 著者名:毎日新聞取材班【編】
  • 価格 ¥1,408(本体¥1,280)
  • 明石書店(2025/11発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784750351193

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内容説明

日本で暮らす外国籍の子どものなかに、学校に通っていない/通えない(就学不明の)子どもがいる。子どもたちはこれからの日本社会を支える一員になるにもかかわらず、教育を受ける権利をないがしろにされている。かれらはどのような状況に置かれ、どのようなことを思い、どのように生きているのか。すべての教育関係者に読んでほしい一冊。

外国人労働者の受け入れ拡大のなか、取材班は、全国の100自治体に実施したアンケート調査で、就学状況が不明な外国籍の子どもが少なくとも1万6000人いることを報道した。
継続的な取材と情報公開請求で取得した資料などに基づいた多角的な報道は、日本語教育推進のための施策に法的根拠が与えられるなど、国を動かす原動力にもなった

2020年度新聞協会賞、2019年度新聞労連ジャーナリズム大賞優秀賞を書籍化。

目次

はじめに
第1章 閉ざされた扉――就学不明2・2万人
学校に行かない子どもたち
1 不就学の連鎖、命を落としたアユミ
2 逮捕され、ようやく見つけた学びの場
3 教育の受け皿なく、追い詰められたプリンセス
4 「発見」された子どもたち
5 就学を強制できないジレンマ
不就学ゼロを提唱――小島祥美さんに聞く岐阜県可児市の15年
調査データ――取材班による100自治体調査と文部科学省の全国調査
Q&A 不就学になる理由
インタビュー 前川喜平さん「教育を受けさせないのは虐待」
第2章 学校には来たけれど――無支援状態1・1万人
日本語を学べない子どもたち
1 自力で学ぶ限界、無支援状態1年半のサロチャー
2 話せない、読めない理由
3 「日本語が分からないと学校には入れません」
4 スキルも人手もなく、担い手不足に悩む学校
調査データ――無支援の子の実態と自治体の苦悩
海外の母国語教育事情
インタビュー サヘル・ローズさん「言葉は人と人をつなぐ橋渡し」
第3章 「発達障害」と見なされて――特別支援学級の在籍率2倍
特別支援学級にいる子どもたち
1 IQ検査の日本語が分からなかったタケシ
2 教師の葛藤
3 日本語教育を特別支援学級に丸投げ
4 ブラジル大使館の危機感
5 ドイツの事例
調査データ――特別支援学級にいる子の割合と分析
インタビュー 中川郷子さん「子どもに責任を押しつけないで」
第4章 ドロップアウトの先に――不就学・不就労3000人
社会で迷う子どもたち
1 特殊詐欺に利用されたマイケル
2 日系ギャングと呼ばれたホドリゴ
3 断たれゆく再起の道
4 20歳の高校受験生、アンドレア
5 消えない過去を背負って
6 少年院でルーツと向き合う
調査データ――国勢調査からみた不就学・不就労の未成年
高校中退率は7倍
高校入試の壁
インタビュー 田中宝紀さん「教育と就労の境目で支援を」
第5章 見つかった居場所――日本語教育に救われて
未来を描けた子どもたち
1 「急がなくていい」、名月のメッセージ
2 16歳の中学生、マリオン
3 9歳で就学が実現したナディ
4 横浜市立南吉田小学校の多国籍な日常
第6章 にほんでいきるために
政策の現状と課題
1 文部科学省による有識者会議の設置と報告書
2 日本語教師資格の創設へ
寄稿 山野上麻衣さん 不就学問題の20年、現在とこれから
取材をふりかえって
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

51
この国の不合理な一面が描かれている。外国人労働者の家族を巡る事実。労働力不足、コストカットのために、外国人労働力を受け入れ、かつ、増やそうとしてきた。そして、その家族には目をむけない。移住者ではなく、あくまで、労働力としてだけの位置づけで。こんな不合理を増大させている、この国。しかし、そんな中でも、思いを持つ取組もなされている。それが、微かな希望でもあるし、日本人自身にも同じ仕組みを拡大している事実。2021/02/23

おさむ

36
2020年の新聞協会賞をとった毎日新聞のキャンペーン記事の書籍化。外国人を親に持つ子ども達の義務教育は憲法の規定では義務付けられていない事をこの本で初めて知った。政府や文部科学省は色々と努力はしているのだが、就学不明児童が2.2万人、通っても無支援状態が1.1万人、発達障害とされて特別支援学級に無理矢理在籍させられているという数値データを知ると、まだまだだなと思う。政府が外国人労働者の受け入れを正面から考えてこなかったツケがいま、子供達に表れている。労働力ではなくて、ニンゲンが来ることを忘れてはならない。2021/03/02

スー

19
8親について日本にやってきた子供達が言葉も文化風習もわからず僅かな支援しか受けられず孤立したり犯罪に巻き込まれたりした例を見るのはとても辛い。日本語を話せても理解出来てなかったり読み書きがわからないなど学校から取り残されドロップアウトしていってしまう。更に日本の支援体制が未熟な為に学校はこういう子供達を発達障害として特別支援学校に丸投げしてしまい親達は特別支援学校は少人数で教えてくれる学校と誤って認識してサインしてしまう。日本に来たせいで道を踏み外してしまうなんて!酷い2023/01/22

epitaph3

6
220129/17冊目/日本語がわからないのに、日本版の検査で支援級判定を出す。疑問を持たないのか?それとも、支援級に入れることで、個に応じた教育ができると考えるのか。たしかに、個人に合わせて日本語教育はできるだろうが…。日本も既に移民社会。教育をまず何とかできないか。教育が基盤にあれば、騙されて犯罪に巻き込まれる、生きにくさで犯罪に手を染めざるを得ない、外国籍の人の救済につながるのではないか。2022/01/29

ほたる

6
私が知らないだけで、学校に来れていない子どもたちがいるかもしれない、そう思うようになりました。2021/12/17

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