内容説明
2025年10月10日、公明党は26年目を迎える自民党との連立を解消した。そして10月21日、保守色を強める新内閣が誕生。折しも、安倍元首相銃撃事件の裁判が始まった。
政治と宗教はどんな関係にあるのか。宗教票、政治資金、政策、組織防衛、選挙制度、政党システムはどうなっていたのか。
創価学会、旧統一教会、神社界など保守系宗教団体が中核を占める日本会議、立正佼成会の歴史を振り返り、戦後政治とのつながりや変遷を関係者の証言と多数の資料から解き明かす!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
どら猫さとっち
12
安倍晋三元首相の襲撃事件で明るみに出た、統一教会問題。宗教団体と政党は、密接な関係にある。創価学会と公明党、幸福の科学と幸福実現党。オウム真理教も選挙に出馬したこともあった。宗教と政治の関わりの実像と歴史を検証した一冊が出た。政治と金、宗教でこの国は成り立っているといってもいい。しかし、政治と宗教は密接な関係といっても、時として暴走し、あの襲撃事件やスキャンダルに発展しかねない。今一度、双方の関わりを真剣に向き合わなければならない。2026/03/23
わ!
7
とても変わっていて面白い本でした。創価学会、旧統一協会、日本会議、立正佼成会が取り上げられています。書かれているのは完全に政治的な局面からのみで、宗教的な事柄に関しては、ほとんど何も書かれていません。だから特に創価学会の章などは、まさに「公明党史」のような内容になっています。日本の政界を公明党側から書いた歴史というのは、政治の流れも見え方が変わってとても興味深かったです。この本を読むと、あの安倍元総理の事件によって何が変わったのかがとても良くわかります。やはり総理大臣ともなると人との繋がりが複雑ですね。2026/04/05
アカショウビン
5
公明党と創価学会の関係を知りたかった。1章はその歴史を知るのにちょうど良く、最近の自公ブロック解体に至る道筋が分かった。ともかく創価学会は選挙には強力な存在のようだ。 2章は旧統一教会と自民党の関係だ。先日銃撃事件の判決が出たが、「合法的な解決を模索」せず殺人を選択した、とあり、首相が応援する団体の犯罪的行為に対して、どのように合法的に解決を模索することを想定するのか、理解に苦しんだ。本書ではやはり選挙に強い統一教会が描かれるが、裁判と同じくある局面は描かれるが、どうも物足りない。信者家族的視点か?2026/01/29
完敗
5
解説されているのは創価学会、旧統一教会、神社本庁・日本会議、立正佼成会。どの宗教もそれなりの努力を以って政治参加してきた。最も穏やかだった立正佼成会が、ライバルの創価学会より先に零落気味になっているようだ。宗教団体の力が徐々に弱まる中、ネットワークビジネス、スピリチュアル、挙句は陰謀論めいた政治勢力が台頭しそうな嫌な予感がする。さて、中道改革連合爆誕。公明党が生き残りを賭けて動き始めた。著者お二人の今後の解説に期待したいと思った。2026/01/17
省事
4
創価学会を中北教授が、それ以外を蔵前氏が書いている。中北教授の方は学者らしく分析的、蔵前氏はいかにも新聞的だが、公明党=創価学会のあり方が周辺団体にも影響したことを踏まえるとそれを一つの柱とした議論として読めて相補的である。神社に関する「神社は政治家を当選させる力はないが落選させる力はある(地元に根付き、宮司が顔役であることが殆どの神社をないがしろにすると評判が落ちる)」というのが面白かった。2025/12/03
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