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内容説明
音の色が見える。言葉に味がある。数字が宙に浮かんで見える――。あるものを見たり聴いたりしたときに、それとは別の感覚までもが感じられる「共感覚」。その持ち主は、なぜ実際には存在しないものを感じられるのか? そしてそもそも、ある感覚を感じられるとはどういうことなのか? 私たちは今この瞬間に「何を」感じているのか? 共感覚の謎を手がかりに、最先端の認知科学が「世界の見え方」の本質に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
すくすく
10
共感覚ってなんだろうと思って手に取る。何年か前に生成AIのG検定を取った時に学んだニューラルネットワーク関連の用語がたくさん出てくる。ああそうか、生成AIは脳の活動をなんとかして人工的に作れないかの挑戦だった。ITはさまざまな領域の学問の集積があってはじめて再現されているのだね2025/12/31
武井 康則
7
ランボーの詩でアルファベットに色を当てるのがあったが、文字や語に色を感じる人がいることは知っていた。他に味覚や、イメージもあるらしい。それはたぶん、脳の感覚を司る箇所が刺激されるからだろうと思っていたが、脳というハードと学習というシステムのものらしい。それが何を意味するかはコンピューターの生成AIであり、深層学習の仕組みが詳しく解説されている。つまり我々の意識そのものの解明につながる。様々な分野や方向から脳が研究され、解読されようとしている。2026/01/19
mim42
5
共感覚という逸脱的な現象について仮説検証を行うことにより意識の謎に迫る。GWS構造を参考にした、世界身体モデルが提案されアクセス意識について説明可能との。マルチモーダルな意識内容はここで整合性が検証される。他方の現象的意識についても本モデルの中で感覚が表現されると主観的に感覚を経験する。本モデルでは中心に世界身体モデル、その周囲に4モジュールが描かれている。体性感覚、内受容感覚、視覚、聴覚。潜在空間を介してモデルと結合。共感覚者:誤差評価時の精度param &外部正解が無い状況での自己組織化学習が影響2026/01/19
スプリント
5
共感覚とは何か気になっていたのでとても参考になりました。2025/12/27
hi
3
私自身はミラータッチやエンパスとの関係性を期待していたため、読み進めるうちに「期待とは違ったかも…」と感じる場面もありました。しかし、最終章の結論部分に掲載されていた図が非常に興味深く、著者によれば他の共感覚もその図で説明できるとのこと。そこから自分なりに考えを広げる余白が生まれ、結果的に読んでよかったと思える一冊になりました。 あらゆる共感覚を網羅するものを求める方には物足りないかもしれませんが、共感覚について考えるきっかけを探している方には、示唆に富んだ内容だと思います。2025/12/10




