内容説明
「喪失感」とは、大切な人やものを失ったとき、さまざまな悲痛な思いが複雑に絡み合う、誰しもが抱く感情。高齢者専門の精神科医として、多くの患者やその家族と向き合ってきた著者・和田秀樹氏が、自らも60代半ばを迎えたいまだからこそ、心理学を学んできた精神科医として、今を生きる同年代として、喪失感という大きなテーマを、現代風に捉え直しました。
医療の発達により平均寿命が飛躍的に伸び「人生100年時代」となった現代、人生後半をむかえた人々は、喪失に対する心得にも変化が必要と言います。かつて「老後の始まり」だった60代は、現代では「人生の新しい章の始まり」であると同時に、「家族や友人との付き合いがガラリと変わる転換期」でもある。つまり、喪失感の塊が襲いかかってくる年代なのです。
本書では「若い頃のように身体が動かなくなった」「周囲の環境が変わってしまった」といった身近なものから、「二度と戻らない物事への後悔」「死」など人生を変えるような大きな出来事まで、相談事例を多く交えながら、さまざまな喪失感とどう向き合い、どう乗り越えていくかの具体的なヒントを紹介。あなたの喪失感や不安をやわらげ、前向きな気づきを与える処方箋のような一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
なりぶぅ
5
①こころとからだ②家族・人間関係③キャリア・いきがいの3章立てで、喪失感を訴える相談者達に一問一答形式でアドバイスしている。どれも一旦相談者の気持ちを肯定したうえで明るく元気になれるような言葉が送られていて、読み手側も前向きになれるような気持ちになった。今の私には①の喪失感が身近に感じられるのだけれど、これから老いていきつつある現実とまだまだ若くいたいと思う理想の自分とのギャップに苦しむよりも、笑いながらしなやかに歳を重ねていけたらいいなぁと思った。2026/04/15
津見佐飛
2
「喪失感」をテーマに、主に60代から70代の人が陥りやすい日常的な悩みや迷いに対して、精神科医の立場から和田先生が回答して行くと言うもの。こう言う和田先生が見たかった。昨今の著作は医療製薬メディア高齢者蔑ろ政治……各種批判や高齢者対象の似たような話が多かったのでね。2025/11/17
まめひろ
1
著者の返答の言葉が受け入れやすい。不安や喪失感は誰もが感じるものだということを、あらためて認識出来る。2026/08/04
ばぶパパ
1
和田さんの新書はいくつか読みましたが、その中では一番良かったと思います。やはりこのような不安は誰にでもあることで、それを認識できたことと、無理に解決するのではなく視点を変えてみるという姿勢が、とても励みになりました。2026/03/30
Akim
1
為になりました。2025/12/07
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