内容説明
江戸期、白隠と並び称された異能の禅者、盤珪とは誰か。その語録の丹念な読み解きを通して、盤珪の不生禅の何かをを明かし、その「不生の仏心」のすべてを語る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
タワン
2
とてもわかりやすく面白かった。不生禅はチベット密教の最奥のゾクチェンと同じと聞いて読んでみたが、確かに同じだ。ゾクチェンもそうだが「すでに悟ってる」ところから始めるには、大悟した師匠の導きが不可欠である。不生禅も盤珪さん亡き後は続かなかったようであるが、その後の白隠さんの公案禅の方が優れていたかというと、それはそれで公案自体が目的となり、形式化して行き詰まったようである。2025/01/20
tuppo
1
円覚寺には居寺林という一般在家の方が参禅する施設がございます。明治の初め頃に今来た洪川老師が作られたものです。2025/07/07
Go Extreme
1
盤珪禅師の魅力 「それがし生まれついて短気にござりまして」 一切の迷いのもとは 仏心は不生にして霊明なもの 盗人の名人の話 修行は是か非か 戒を保つとは 鐘の鳴らざる先にも 不生の坐禅とは 烏の声は聞こえるか、雀の声は聞こえるか 凡夫とはだれか 明徳を求めて難行苦行―その半生(一) 仏心を覚る―その半生(二) 全ては不生の仏心で調う 盤珪禅師と公案(細川晋輔)2021/07/27
yukioninaite
0
わが身のひいきをしなければ、という。そのとおりだ。それがなければたしかに不生の心でいられるのだが・・・・。2024/12/31




