子どもアドボケイト養成講座――子どもの声を聴き権利を守るために

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子どもアドボケイト養成講座――子どもの声を聴き権利を守るために

  • 著者名:堀正嗣【著】
  • 価格 ¥1,936(本体¥1,760)
  • 明石書店(2025/11発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784750350820

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内容説明

いじめや虐待、貧困などにより権利侵害を受ける子どもたちを守り支援していく「子どもアドボカシー」の法制度化が日本でも目指される中、その全体像とエッセンスをわかりやすく伝え、支援者としての「子どもアドボケイト」を養成することを目的とした入門書。

目次

はじめに
第1講 子どもアドボカシーの意味
①辞書的意味
②アドボカシーの語源
③アドボカシーの担い手
④子どもアドボケイトとは?
第2講 子どもの権利条約と子どもアドボカシー
①子どもの権利条約の四つの柱
②子どもは「守られる権利主体」
③子どもの「意見及び気持ちの尊重」
④改正児童福祉法(二〇一六年六月三日公布)
第3講 イギリスの子どもアドボカシーから学ぶ
①イギリスアドボカシー政策の確立
②システムアドボカシーと個別アドボカシー
③イギリスの子どもアドボカシー制度から学ぶもの
第4講 子どもアドボカシーの四理念
①理念1――アドボカシーの本質としてのセルフアドボカシー
②理念2――権利行使主体としての子ども
③理念3――力関係(アダルティズム)への異議申立としてのアドボカシー
④理念4――アドボカシーはライフスタイル(生き方そのもの)
第5講 子どもアドボカシーの六原則
①原則1――子ども主導
②原則2――エンパワメント
③原則3――守秘
④原則4――独立性
⑤原則5――平等
⑥原則6――子ども参画
第6講 子どもアドボカシーの実践①――会議支援アドボカシー
①アドボカシー実践の類型
②会議支援アドボカシーの意義
③会議支援アドボカシーのプロセス
④会議支援アドボカシーの事例
第7講 子どもアドボカシーの実践②――訪問アドボカシー
①訪問アドボカシーとは
②訪問アドボカシーの体制
③訪問アドボカシーの実践
第8講 子どもアドボカシーの実践③――障害児のアドボカシー
①障害児のアドボカシーが必要な理由
②三つの事例
③子ども主導の重要性
④「障害の社会モデル」に基づくアドボカシー
⑤障害児の意見表明権とは
⑥非指示型アドボカシー
第9講 子どもアドボカシー制度化に向けての政策の動き
①子どもアドボカシー制度化に向けての検討の始まり
②「新しい社会的養育ビジョン」におけるアドボカシー
③制度化に向けての国の動き
④「児童福祉審議会を活用した権利擁護の仕組み」とその課題
⑤「アドボカシーに関するガイドライン案」の意義
⑥「アドボカシーに関するガイドライン案」の課題
第10講 求められる子どもの権利擁護制度
①求められる権利擁護制度の全体像
②公的子どもの権利擁護機関に求められる役割
③公的子どもの権利擁護機関が備えるべき特質
④児童福祉領域における権利擁護の仕組み
第11講 子どもアドボカシーセンターと市民の役割
①市民の役割の重要性
②イギリスの子どもアドボカシー団体
③求められる独立性とは――コーンウォールアドボカシーから学ぶ
④求められる当事者参画とシステムアドボカシーとは――障害児協議会から学ぶ
⑤子どもアドボカシーセンターの活動
補遺 子どもの権利に関する国内人権機関の独立性と機能――英国・北欧・カナダを対象とする比較研究
はじめに
1 子どもの権利擁護のための国内人権機関に求められる独立性と機能
2 英国子どもコミッショナーの独立性と機能
3 北欧子どもオンブズマンの独立性と機能
4 カナダオンタリオ州子どもアドボケイトの独立性と機能
5 国内人権機関の独立性と機能に関する国際比較
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

katoyann

22
子どもの声を聴き、その意見を尊重しながら子どもの権利擁護に携わる子どもアドボケイトの必要性を訴えた本。日本では栗原心愛さんの虐待死事件を契機として子どもアドボカシー制度の検討の動きが加速した(17頁)という。自殺も含めた悲劇的結末を迎える虐待事例を見ていくと、子どもが救済を訴えてもその声を軽視して、親の言い分を聞いてしまうというアダルティズム(子ども差別)がその背景にあるという。著者は、国内の人権機関として「子どもコミッショナー」制度の導入を訴える。独立性と権限を持った人権機関の不在が悲劇を生むという。2023/03/09

ひろか

8
時期を得た本というべきでしょう。発見だったのは、乳幼児や障害児の意見表明権。意見といて出てこない場合、意見表現を軽視しがちだが、汲み取る、アドボカシーの視点が発見だった。当たり前のことなのに。2022/01/16

おはぎ

0
学びになる!2024/04/23

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