内容説明
谷川俊太郎全小説。
詩人谷川俊太郎には決して多くはないが知られざる小説作品がある。たとえば表題作「私のジェームス・ディーン」は約60枚(×400字)の中篇(あるいは長めの短篇)小説、この作品は当時の総合雑誌「知性」1957年1月号に掲載された。
若きジミーをめぐる男女と愛車ポルシェ・スパイダー311、そして悲劇の事故死――彼の短いが鮮烈な生涯を見事に描いた傑作である。さらに2000年代に書かれた二作の短篇がくる。「小説・高田」は高橋源一郎・平田俊子と競作した〈言葉のトライアスロン〉に収められた短篇小説(2003)、「虎白カップル譚」(2014)は佐野洋子の傑作絵本『100万回生きたねこ』に捧げたトリビュート短篇。つづいて江戸川乱歩編集の伝説のミステリー雑誌「宝石」に発表された二十数篇のショートショート(1960年代)。そのほかにもショートショート作品の別バージョン「ラジオドラマ版」と「テレビドラマ版」や「ジェームス・ディーンへ」という追悼詩も特別収録。谷川ファン垂涎のオリジナル文庫である。
(底本 2025年11月発売)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
51
敬愛する谷川俊太郎さん。図書館の分館で偶然、眼にして、こんな作品もあったとは・・想像すらできなかった。どうしても詩のイメージがたってしまうのだが、この味わいは、やはり視座が違うと思った。また一つ、谷川俊太郎さんの顔を見たように思う。2026/01/22
NAGISAN
1
表題の「私のジェームス・ディーン」は、「知性」1957年1月号に掲載。若かりし谷川さんの詩以外の作品を楽しめる。2026/03/01
妖湖
1
図書館リクエスト本。谷川俊太郎が書いた全小説を収録。谷川さん小説も書いていたんだ。表題作は選ばれてしまったものの哀しみが痛い。平凡である方が幸せかもしれない。ショートショートは時代的な古さも感じるが、谷川さんのぶっ飛んだ感性が良く表れていると思った。2026/01/19
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