内容説明
ニッポン再生への道は切り拓かれるのか!?
「光量子コンピューターを開発する目的は、世界の電力供給不足を救うためだ」
現在のスーパーコンピューターは一機当たり原発一機分の電力を消費する。それに代わらんと研究開発が進められているのが省電力の光量子コンピューターだ。
光量子コンピューター研究の世界的第一人者である東都大学・早乙女教授は日本とシンガポール共同のビッグプロジェクトに参画。日本の熟練工を集め、若者を育てながらアジアのシリコンバレー構想を推進する。
最先端技術開発には国家間の思惑や世代間での衝突が生じて前途多難な日々が続くことに。そんな中、ニューヨークのファンドからあの男がやって来て……。果たして技術大国ニッポン再生への道は切り拓れるのか?
解説は早乙女教授のモデルとなった世界的研究者、古澤明・東京大学工学部教授にいただきました。併せてぜひお読みください!
※この作品は過去に単行本として配信されていた『タングル』 の文庫版となります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アッシュ姉
51
光量子コンピューターの可能性と、日本が最先端に立ちながら研究が進まない実情、国際プロジェクトの難しさや技術覇権争いの生々しさがよくわかる作品だった。真山さんの小説を読むたびに、日本の将来への不安が募る。『ハゲタカ』のような爽快感を期待すると物足りなさはあるが、ファンには嬉しい、あの人の登場には思わず声が出た。2026/01/30
*takahiro✩
7
面白く読めました。シンガポールも何度か行っており情景も目に浮かびましたし、最後には鷲津さんまで登場しサービス満点の本でした。が、量子コンピュータが難しい。米国の量子コンピュータ開発企業数社の株を保有していましたが、1ヶ月くらい前に全て売却し撤退。その数日後に米国政府の出資が発表され株価は急騰と、残念な目にあっていたのでこの本を手に取ったのですが今回もちんぷんかんぷん。鷲津さんの投資決断は少し早まったのではないでしょうか(笑)2026/06/18
gun56
6
量子コンピューターの開発に日本は人材をシンガポールは費用と土地を出す。開発が進む中、1人の研究員が収賄の容疑で逮捕される。いろんな登場人物が出てきて、それが絡みながら、なかなかのテンポで話が進んでいく。よく言えばテンポがいい、すごく悪く言えば中身が薄い。自分としてはもうちょっと深掘りしてほしいところがいくつかあった。実際の研究者にリサーチして、物語の中の出来事も実際にあったことも書かれてるみたいで、その点を知って読んでたらもっと面白かったかも。2026/04/01
shonborism
6
光量子コンピュータと実際の研究者をモチーフにした小説。知っている登場人物も出てきてニヤリ。作者からのエールだろうか。2026/03/12
おおっぴら
5
日本の大学で量子コンピュータの研究をする早乙女教授。国からの補助では研究費が足りず悩ましい。そんな中シンガポールから破格のオファーを受ける。研究拠点をシンガポールに移すが成果物の権利をめぐりシンガポールと日本でフィクサーが暗躍する。2国間だけでなくアメリカ、中国も絡みながらクライマックスへ。なかなかスリリングな展開と先端技術をめぐる国際情報戦が楽しめました。2026/03/10
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