内容説明
黄金期愛好家に捧げる本格。『死と奇術師』に続く第二弾!
1938年、ロンドン。銀行支配人のドミニクが稼働中の観覧車で射殺された。疑いは妻のカーラに向き、無罪の証拠探しを若き弁護士エドムンドに依頼する。しかし彼自身も密室殺人事件に巻き込まれ。元奇術師の探偵スペクターの推理が冴える黄金期オマージュ本格!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
オーウェン
48
元奇術師で探偵のスペクター第2弾。 弁護士エドムンドが対峙した事件。 密室な密室の観覧車で殺された旦那の妻の弁護に回る。 その後も奇術劇場での連続殺人に巻き込まれ、容疑者候補になってしまう。 ミステリの古典を踏襲しており、ラストの巧みな伏線回収が決め手。 わざわざページ数を教えて、回収していくのが丁寧である。 ただしエピローグの部分がいる必要なのかは微妙だが。2026/01/09
だるま
15
解決編が袋とじになっていたデビュー作に次ぐ、「奇術師探偵スペクター」シリーズの第2弾。今回も「読者への挑戦」が入った正統派の謎解きミステリになっている。観覧車のゴンドラで至近距離から射殺された男。ゴンドラには他に男の妻だけいて、当然容疑が掛かるが、無罪を信じた弁護士が調査する。すると第2、第3の密室殺人が起き、弁護士が犯人とされてしまう。そこでスペクターの出番、という展開。いずれも不可能犯罪であり、その意欲は買うが、解決編はやや苦しいかな? でも、伏線のページを示してくれて、フェアに徹しているのは大好感。2025/12/22
しゅー
8
★★★まるでクリスチアナ・ブランドやディクスン・カーの新作を読んだみたい。不可能殺人、劇場の舞台に現れる死体、密室の謎、そして恋に活劇まで。盛りだくさんだけど、頁数もオーソドックスなポケミス・サイズで作中の時間軸も短期間におさまっているから、ダレることなく読めた。奇術好きの新聞記者を狂言回しに、読者は次々と不可解な出来事に出会っていく。バカミスっぽい部分もあるのだが、構成がしっかりしているので許せてしまう。謎解き場面では、手がかりのあった頁数が親切にも記されているので感想戦にも便利だぞ。次の作品にも期待。2026/01/12
セロハン
2
前作に続き、不可能犯罪の提示の仕方が魅力的で、ページをめくらされました。 本格ミステリが醸し出す、おどろおどろしい雰囲気を存分に味わえましたし、 読者に優しい工夫もされていて、読みやすかったです。 巻末解説にて紹介されている、シリーズの続編もおもしろそう! ぜひ翻訳刊行をお待ちしております。2025/12/27
サノバ
1
3/52026/01/09
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