星の花

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星の花

  • 著者名:濱野京子
  • 価格 ¥1,826(本体¥1,660)
  • 静山社(2025/10発売)
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  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784863898837

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内容説明

わたしにとって世界は、いつも陽が沈んだあとの夕暮れのようだった。あの日が訪れるまではーー。森に囲まれた湿原に春が訪れるといっせいに小さな花が咲く。5枚の花弁を持つその花を、人びとは星の花と呼んだ。湿原のすぐそばに暮らす少女リシュの目は、光に弱く、いつも遮光眼鏡で覆われていた。その瞳が、いつかあるはずのないものを見つけ、母の、そしてこの国の、過去を開いていくとも知らずーー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

まる子

22
舞台は日本ではない国。その湿原には「星の花」と呼ばれる小さな花が咲く。しかしある場所だけにはなかなか咲かない。光に弱いからとどんな時も遮光眼鏡を外せない少女リシュ。咲かない花と遮光眼鏡の理由がわかった時、紛争、差別、格差、隠蔽が次々と明らかにー。この国で、あの場所で、何が行われたのか。祖母から伝わったリシュの隠されたある能力が、あの場所や人々を救う。母親とリシュの結ばれない恋に運命を感じる。静かな中に様々な力が動いている物語。不思議な感覚のYAだった。2025/07/31

りらこ

17
遮光眼鏡越しに見ていた世界。宗教家が独裁者となり、攻めてきた隣国。そして終戦後の世界。最初に遮光の世界から始まるせいか読みながら見えている世界がすぐにモノクロになってしまうけれど、そこから絵を描くことや人との出会い、学校の様子など動き出してだんだん色がついていく感覚に襲われました。主人公の行動によって村が隠してきたこと、湿地の謎などが明らかになるけれど。あれ?が残る部分も。余韻が心に残る良書だった。2025/06/16

信兵衛

16
現実的な物語であろうと、ファンタジー物語であろうと、戦争あるいは侵略がどれほど人々に悲劇をもたらし、心を傷つけるか、は変わりありません。 そして、傷つけ合うことは、お互いの間に根深い憎しみしか生み出しません。施政者は、広く人々の幸せを守るための行動をして欲しい。それが、本作から感じる思いです。2025/08/28

雪丸 風人

15
戦争の罪深さが響きわたる作品。恋する喜びと切なさがジュワ~っと身体に沁みる物語でもありました。深い事情で制約のある生き方を余儀なくされた少女が、禁忌の裏に潜む真実に迫り、くびきから解き放たれていきます。人の愚かさや、抗えない同調圧力の怖さには身震いしましたね。やはり不都合な過去に蓋をしてはいけない。正しく向き合わなければいけないと感じましたよ。不穏な空気が漂う世界のなか、主人公の母の生き方には、たとえようもない気高さがありました。ぜひともその言動に注目してほしいと思います。(対象年齢は12歳半以上かな?)2025/11/14

菱沼

3
面白かった。モデルにしたと思われるこの国やあの国の史実、宗教、ナチスのことなどを思った。国際法違反の毒ガスを作っていた、日本の大久野島のことも。戦前・戦中・戦後、そして主人公のいる現在までの時間が短すぎるような。最初のあたりは、戦後から十数年のことのはず。また、国と国との争いという大きな出来事を扱っていながら、狭い範囲の人間関係と偶然で終わっているような気も。この作品に限らず、異世界の物語に「りんご」「はちみつ」「馬」「犬」など、私たちの世界のものが出てくるのはどうしてなのだろう。2025/08/22

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