内容説明
「あぁ、やっぱ無理」
と思う前に読みたい令和の夫婦ドラマ
子連れ再婚、不妊治療、新婚すれ違い、
中高年「仮面夫婦」、熟年離婚危機……。
『正体』『悪い夏』でベストセラー 社会派ミステリの著者が描く、珠玉の愛の物語!
最近、夫が冷たくなった気がする。妻である自分にではない。子どもにだ。それも六歳の長男にだけ――。
佐藤綾子には離婚歴があり、前夫との間にできた子が長男の蓮だった。バツイチの綾子を受け入れてくれた年下の夫健太は、再婚当初は蓮と本当の親子のように仲が良かった。温かな家庭を取り戻したかのように思えたが、次男の楓が生まれてから生活が一変した。健太の蓮に対する愛情が微妙に薄れてきたのだ。それが原因で綾子の怒りが爆発し、夫婦喧嘩に発展することしばしば。
さらに蓮の小学校の担任から、発達障害である可能性を示唆され、綾子は憤慨してしまうが……(第一話「おかしいのはどっち」)。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
イアン
240
★★★★★★★★★☆家族の絆を描いた染井為人の連作短編集。更年期障害を理由に一切の家事をしなくなった妻。戸惑う直樹だったが、ふと恐ろしい可能性に思い当たり――(「いつまでもあると思うな。妻と金」)。子の発達障害、不妊治療、浮気、認知症――8組の夫婦(と一人の独身)が抱える問題を、著者らしからぬ(?)優しい眼差しで掬い取っていく。何の悩みも抱えていなさそうな脇役が、次の話では主人公となり苦しい心情を吐露する。読み始める前はフルハルと同じ懸念を抱いていたが、たまには戦わないジャッキー・チェンもいいなと思った。2026/07/16
ムーミン
207
心温まる夫婦ドラマの数々。最後の「シングル」はどこまで事実に基づいてるのでしょう?それともまったくの創作?2026/05/30
タックン
193
それぞれの年代の色んな夫婦の悩みやもめ事を扱った連作短編集。微妙に人間関係が繋がっててリレー形式になってて上手かった。 テーマは連子・不妊・浮気・熟年離婚・ニート夫・認知症など重かったが、読みやすくユーモア溢れる文体で軽く読めた。 (夫婦の再会)は子育てが終わりまさにその年代に差し掛かかってるので考えさせられた。 (交換日記)は自分もそんな時代があったので、妻や医師の支援で今があると再認識した。 縁あって夫婦になったので、夫婦のこれからを改めて考えさせられる機会になった。 でも退職後、夫婦でどう過ごそう?2026/02/02
のりすけ
185
染井さんと言えば「アイヤー!とんでもない事態になったアル!どんどん泥沼アル!」みたいな内容が多かったのですが、こちらはほっこりウルウル系の連作短編集。「むかむか~」から実は…な流れが心地よい。いつも明るく陽気な奥様の心根に泣いた。終活を頑張る旦那様と付き合わされる奥様の愚痴が実は…も旦那様の深い愛情と近々に迫っている自分の将来のを見ている様で泣けた。現実は色々ある日々ですが、だからこそ一服の清涼剤を求めたくなるのです。2026/07/12
hirokun
184
★3 染井為人さんの新刊は、心温まるパートナー間の絆について連作短編集として表現した作品。著者の今回の作品の狙いは最終の短編から窺えるのだが、私にとっては、こんな事もあるなという気持ちは持てたが、いつもの染井さんらしい社会はミステリ小説のほうが好み。2025/12/22




