内容説明
戦争は始めるより終わらせる方が難しい。
ヴェルサイユの講和が未解決のまま残した賠償問題に端を発する独仏両国の衝突(ルール占領)は形を変えた戦争の継続であり、ロカルノ条約はこれを終結させた「第二の講和条約」であった。
本書はシュトレーゼマン、ブリアンの独仏外相を中心に、ロカルノ条約の成立から崩壊にいたる過程を描く。
最初の世界大戦の戦後処理をめぐる二人の歩みは、平和の構築が「和解」や「宥和」などの言葉では尽くせない厳しい営みであることを示している。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
coolflat
15
8頁。1925年に調印されたロカルノ条約は、ドイツ・フランス両国を中心とするヨーロッパの協調体制の幕開けであった。これを起点に翌1926年のドイツの国際連盟加盟、さらに1928年のケロッグ・ブリアン協定(いわゆる不戦条約)に至るヨーロッパの束の間の平和がもたらされたのである。その意味においてロカルノ条約は、第一次世界大戦後のヴェルサイユ条約が達成できなかった平和を実現した「第二の講和条約」であった。「第二の講和条約」には今ひとつの意味がある。そもそもヴェルサイユの講和は賠償問題を未解決のままに残していた。2025/10/05
kozawa
0
「ナチズム前夜」の欧州協調の試みが何に支えられ誰のどのような動きで行われたのかなどなど。興味深い。2012/03/29
Fumihiko Kimura
0
名著!2020/05/01
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