内容説明
悪夢のような奇想の怪談集!
開けたら最後! 封じられた異形の怪談が目を覚ます
「頭はすぐ見つかったのに舌が足りない」「背骨だけ見つからないのも…」
大学構内で聞こえてきた妙な会話 ――「バケツ」より
飄々とした体で幽と実をつなぐ我妻俊樹が満を持してまとめた奇妙さ充溢の一冊。
・モシモ、モシモ、モシモダヨ…電話から聞こえてくるのは…「蛙」
・太陽の表面に見える怪異、自分だけが目撃しているのか「日食のはずなのに」
・窓の外に見える制服姿の女の子たち、彼女たちがもたらす恐怖「女の子たちのおしゃべり」
・おばあちゃんの家に掛かってきた電話、その不気味な話とは「トカゲ友達」
・友達を泊めたその夜に起きた奇妙なこと「友達を泊める」
・頭を打つ事故からの半年間の記憶がどうも違う…「半年間ありがとう」
――など47話。
異界を覗く目録帳――開けば封じられた数多の「面妖」が囁く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
54
実話怪談集。この著者の語る怪談は大上段から怖がらせる感じではなくどこか位相のずれたような奇妙な話が中心なのであるが、それがどこか惚けたような飄々とした文体と良くマッチしているのである。内容もあるはずがない小田急が通ったり警官が子供に囲まれていたりと、どこか奇妙な中にもユーモラスなものが多いかな。とその空気に飲まれかけていたところに「猿歌」や「犬と交換する」等の話を突っ込んでくるので油断ができない。とあれ個人的にお勧めはその二編以外にも「孫のせい」や「女の子たちのおしゃべり」…やっぱ怖い方に惹かれるなあ。2025/11/28
澤水月
12
ありえない光景の幻視?「日食のはずなのに」すごく映像浮かんで痺れた。元々内田百閒み溢れる幻想とトッポさ併せた軽妙な怪談書かれる方、百閒某作思わせるエピの人物名(実話怪談の登場人物は原則、仮名なので名付けにも個性)に遊び感じて嬉しくなったり。モンスターが襲ってくる系でなく、日常にふと時空間の歪み生じた狭間を覗かせられる感じで今巻も堪能 読了11/112025/11/19
gu
8
不可解さは相変わらずながら、特に前半の作品は怪談としてきちんと怖いのが新鮮だった。後ろの方の作品に著者らしさを感じるものが多かった印象。ジャンルを逸脱した言葉が紡がれ、世界の土台が揺さぶられる快感がある。どうでもいいが発表媒体がnoteとかではなくpixivというのが微妙に気になっている。2026/01/18
橙
6
kindle unlimited。短編がずらり並び、一話一話が短いこともあり、どんどん読み進めてしまった。物語内の事象に対して、殆どが未解決や憶測で終わる。最初は「こんなこと起こりえないだろう」と考えるが、どんどん読み進めていくと、短編数の物量(多様な物語数)により「もしかしたら自分の身の回りでも起こりえるのでは?」と徐々に物語の内容を身近に感じ始める。原因や因果関係が不明瞭だからこそ、誰に起こっても不思議ではない。そんな奇妙な感覚を与えてくれる一冊でした。2025/12/14
ヌーン
6
これは買った本 題名の通り面妖至極な話ばかりである もう霊とかそういうのは関係なく、認識、記憶齟齬とか、幻覚とかなんじゃないか?みたいな話ばっかりで、因果もクソもなく、説明もつかず、確かめもできず、ただただ奇妙でおかしな話ばっかりで、逆に怖いのか怖くないのかそれもわからない でもそれが我妻怪談の醍醐味なのである こんなおかしな出来事を体験し、記憶して、話すことができる人がこんなにいるということが一番怖いのかな~と思ったが これくらいの感じのおかしなことって誰でも経験しているのかもね ただ覚えてないだけで2025/11/03
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