文豪は鬼子と綴る 弐 幻想列車編

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文豪は鬼子と綴る 弐 幻想列車編

  • 著者名:嗣人【著】/ホノジロトヲジ【イラスト】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 竹書房(2025/10発売)
  • 2026年も読書三昧!Kinoppy電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~1/12)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801946644

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内容説明

其の列車は死者を運ぶ
亡き人に逢いたくば――さぁ、乗るがいい。

ついに香月の秘密が明らかに!

生まれながらに軛を背負う二人が、現世と幽世のあわいを走る幻の豪華列車を追う大正あやかし事件簿



大正十年博多。
正体不明の人気作家・香月蓮の助手を務める中学生・瀬戸春彦は「この世の不可思議なるものを見つけてこい」という主の無理難題に頭を悩ますが、香月の正体を嗅ぎ回る新聞記者の杉山から真夜中に死者を乗せて走るという幽霊列車の目撃情報を得る。
霧の中から忽然と現れては消える幻の豪華列車。しかもあの柳原白蓮が乗っていたとの情報も。
どうしても会いたい故人がいる香月と春彦は真相を突き止めるべく杉山と夜の博多駅に忍び込み、ついに幻の列車に乗車する。
居合わせたのは訳アリの乗客たち、果たして幽霊列車の正体とは……?

訳アリ、美形、偏屈。怪異大好き小説家の香月蓮(こうづきれん)と、
鬼子で、毒舌、優秀。甘味大好き中学生助手の瀬戸春彦(せとはるひこ)。
ともに出自にどうにもならない【呪い】を背負った者同士、
凸凹バディが大正時代の博多を舞台に躍動する耽美なホラーミステリー、第2弾!!


 改札を抜けて発着場へ出ると、そこには荘厳な蒸気機関車に牽引された、豪華絢爛な車輌五両が停車していた。深青色の光沢が電灯の光を弾いて、まるで七宝焼きのような輝きを放っている。

「……帰って来られると思いますか?」
 僕の問いに香月がこちらを振り向く。
「どうした? 恐ろしくなったのか?」

 列車がぐん、と前へ大きく動き出し、車輌が揺れると木の軋む音がした。加速はゆっくりと、だが確実に前へと進み始める。前方で蒸気の噴出する音がした。
「春彦。私も同じだ。ひと目会いたい者がいる。その為に、この列車へ乗ることを決めたのだ」
――本文より

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

aki☆

41
早くも第二弾が読めて嬉しかった!今作は幽霊列車。香月先生が嬉々として乗り込むのは分かるけど、助手の春彦もすっかり肝が据わったもんだ、と感心していたらちゃんと目的があった。しかも香月先生までも。生者と死者が入り混じる豪華列車の意味と乗客の目的。そんな話から不意に香月の生い立ちを聞かされて驚いた。香月や白蓮の過去を聞くにつけ裕福=幸福ではないとつくづく感じる。春彦と出会って香月の今があると思うと、罵倒も蹴りも微笑ましいとしか思えない。時々春彦が中学生だということを忘れる笑。面白かった。2025/12/12

ポチ

40
豪華な幽霊列車。この列車では死者に逢えるらしい。香月と春彦は想い人に逢えるのだろうか。幻想的な描写も多く楽しめた作品でした。2025/11/13

はつばあば

36
この作家さんとこのシリーズクセになりそうな面白さです。死者に会えるという豪華絢爛幽霊列車(平成令和の時代になって豪華絢爛列車はあちこち走るようになりましたが)それより安徳天皇が対馬で生きて寿永帝となり脈々と生を繋いで香月が今?大正時代に至るって・・ロマンですねぇ。そして白蓮さんが華族であるのは知ってましたが大正天皇の従妹さんとは知りませんでした。今回は皇室関係絡み、本っていいですねぇ。夢がある。2025/11/30

mihya

32
シリーズ2冊目。死者に会えるという幽霊列車に興味を持った香月と春彦。今回も面白かった。春彦が博多弁になるシーンは笑ってしまった。新しい登場人物も出てきて続きも楽しみ。 ただ、こんなペースで作品を出す嗣人さんが怖い。2025/11/18

anxiety

11
シリーズ2作名。現世と幽世を跨いで九州各所を疾走する幽霊列車の謎を香月と春彦のコンビが追う。列車そのものが怪異(というかぶっちゃけ火車)なので、その列車に乗車しているというだけで緊張感があるのだけれど「この列車に乗ればもう一度故人に会える」という設定の下、香月、春彦、柳沢白蓮等がそれぞれの会いたい故人の思い出を語るので、どこかしんみりとした味わい。「銀河鉄道の夜」+辻村深月「ツナグ」+恩田陸「ネクロポリス」、という感じの世界観。クライマックスだけは「鬼滅の刃・無限列車篇」みたいでしたが。面白かった。2025/11/18

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