内容説明
高2の夏。森川涼風の過ごす平穏なクラスにトンデモ転校生・古都琴子がやってきた。転校初日から、周りの目を気にせず自由気ままに振る舞う琴子は、『ザ・我が道を行く』タイプ。強面教師のパワハラに物申し、クラスのヒーローになったかと思ったら、琴子自身は言いたいことを好き勝手言う自由っぷり。はたまた、勝手に文芸部の部長になったかと思えば、無理やり涼風を巻き込んだり・・・。「まあ、私は好きに生きるから、君たちも好きに生きたまえ」圧巻の青春小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
えんちゃん
54
汐見さん最新作は、強烈な転校生・古都琴子(コトコトコ)が嵐を巻き起こす超自己肯定☆青春物語。空気は読まない、思うままに振る舞う、自分の人生の主人公は自分。そう、他人からどう思われるかなんて意味がない。他人を変えられないのなら、私が世界から排除されればいいんだ。「人間引退」すればいい?きっと誰もがコトコに振り回されるクラスメイトや先生の姿の中に自分を重ね、やがてコトコのように生きたくなるはず。目からウロコで、目から涙涙のお話でした。2026/04/02
わむう
20
「成瀬」ほどはインパクトのある主人公ではありませんでした。2025/12/26
雪丸 風人
13
思いもよらぬ物の見方をくれる一冊ですね。主人公は高2のあの子がいる教室の面々。それぞれにコンプレックスを抱える彼らが、疾風女子にあてられて、考え方や進む道を変えられるというストーリーです。こんなヒロイン見たことない!なんだかこっちまで変えられそう。常識ばなれした個性を放ちまくる少女が、忖度ゼロで気ままにふるまうさまが爽快すぎて、その生き方に憧れましたよ。凡人には難しいとわかっていますが、しがらみを捨てる生き方、案外いいかも?嫌われても笑い飛ばすメンタルが、勇気が、私も欲しい。(対象年齢は13歳以上かな?)2026/03/22
きたさん
13
登場人物がひとりひとり、自分の抱えているものを吐き出していく、という構図に『二人一組になってください』を思い起させられました。もちろんこちらは誰も死なず、前向きなものではありますが。強烈そうに見える主人公も個性的という枠の中に納まっているだけで、個人的にピンとくるものは全くないけれど、今の時代にそういう作品が多く出てくるということは、こういう類の作品が求められているのでしょう。と思っていたら10代限定の投稿コンテストで集まった思いをもとに書かれた作品と知って、本当にこれが今の時代なのだなぁと納得しました。2025/11/18
いなこ
3
高2のクラスに転校してきた古都琴子。インパクト強めで誰かれ構わず下の名前で呼び、人間を引退したので、私はわたしで好きに生きるという。そんな彼女の行動はクラスメイトを巻き込み…。それぞれ琴子により、1人1人の悩みや想いが引き出されていく。琴子みたいな人物がいたかはわからないが、話を聞いてくれる存在がいて、声を出すことで、自分を見つめられることもあるのかもしれない。実体験にもとづく話。隠しておきたい気持ちとわかって欲しい気持ちは紙一重。悩ましい10代の想いに触れました。2025/11/24




