内容説明
猫は愛着心をもつ生き物です。私たちを魅了する存在でありながら、その行動には理解に苦しむ面もあります。著者クロード・ベアタは、猫のきもちに寄り添い、人間との違いを尊重しながら共に歩む方法を教えてくれます。
猫は被食者として身を守りつつ、捕食者として狩りを行うという複雑な脳をもち、時には狂気に陥ることさえある繊細な動物です。ベアタは猫たちと暮らしてきた自身の経験や、動物行動学と動物精神医学の知見をもとに、猫の行動の謎や矛盾に見える事柄を解き明かします。
そして、本書では、独立心が強いからと放置されがちな猫を精神的な苦痛から救うことができる、という希望のメッセージを伝えています。
猫を愛する人も、愛猫との関係に悩む人も、この本の中に答えを見つけられるでしょう。
猫のこころを知れば、その不思議な行動の理由と、共に生きていく方法が見えてきます。
著者は本書で「猫にも心がある」ことを伝え、「猫の心への共感」と「精神的苦痛からの解放」、それによる「猫たちの生活の質の向上」を目指したいと述べています。
■内容
序文
はじめに
第1章 ジョーカー、あるいは猫の二面性
第2章 縄張りと苦痛
第3章 他者との関係、持つべきか持たざるべきか?
第4章 狂った猫の巣の上で
第5章 現代の象徴
おわりに 共に歩む
日本語監修者 解説
原注
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
にゃにゃころ
30
著者はフランスの猫行動医学を専門とする獣医師。動物精神医学の分野について詳しく書かれている。双極性障害や解離性症候群(人間の統合失調症)、鬱など猫も精神疾患を患うというもの。タイトルの「猫の狂気」の「狂気」の部分。留守番が苦手な猫ちゃんが分離不安であったりすることから、確かに考えられなくはないが、このように医学的に書かれたものを初めて読んだ。猫の腎臓移植や高齢猫の認知機能障害等々、他にも興味深い内容が多い。安楽死を請け負う獣医の自殺率が4倍という衝撃の事実も。猫と暮す多くの人に是非是非読んで欲しい本。2026/02/21
宇宙猫
13
挫折。獣医による、猫の精神疾患の症例紹介集。2026/01/21
ヘジン
10
フランスのベストセラー。著者は動物行動医学が専門の臨床獣医師。人間の精神医学と同様、動物にも獣医精神医学という分野があることからして知らなかった。訳語が未確定の用語も多く出てくるので、日本ではまだそこまで一般的でないのだと思う。猫ちゃんも人間もともに幸せに暮らすため、「狂気」に思える問題行動に対し、愛あふれる解決策を提示している。基本事項も知らないので勉強になったし(室内飼いの是非とか)、面白かったし、ショッキングな事実もあった(雌猫の交尾の苦痛とか)。最近飼い始めた初心者にもプレゼントする予定。2026/02/06




