秀吉再考

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秀吉再考

  • 著者名:倉山満【著】
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  • ワニブックス(2025/10発売)
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  • ISBN:9784847075780

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内容説明

豊臣秀吉は、悪か善か!? 当時の世界情勢、現代政治の視点、法制史的意義、そして皇室、全く新しい視点で読み解く秀吉像!

■秀吉再考■

本当の天才は信長ではなかった?
教科書も大河ドラマでも絶対に触れないタブーとは。

世界史の中の豊臣政権の位置付けからインテリジェンス。そして歴史のIFも検証。


2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』を見る前に読むべき1冊
あなたは今でも秀吉に騙されている


◇秀吉には友だちがいない!! だから二千年に一度の人たらしの名人に。
◇なぜ秀吉は貧弱な体なのに出世できたのか
◇最近の歴史観に異議! 信長の天下統一に時代の必然などないのでは?
◇信長のポンコツ家臣団と現代でも使える号令、命令、訓令
◇比叡山焼き討ちは現代の国際法に照らすと実は合法!?
◇信玄の死の確認などは、北朝鮮指導者の生死確認に近い
◇戦国時代はプロパガンダと間接侵略で勝負が決まる
◇光秀と秀吉はインテリジェンス・オフィサー? どちらが悪人か?
◇秀吉側近の泣きたくなるような三バカ家臣
◇2026年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』の主人公、豊臣秀長ってどんな人?
◇みんな大好き信長方面軍は、本当に方面軍だったのか?
◇包囲戦はノーリスクどころか、一つのミスで破滅
◇秀吉黒幕説が成立しない決定的理由
◇中国大返しよりも決定的に重要だった心理戦と覚悟
◇光秀が勝つにはナポレオンになるしかなかった
◇清須会議後の地政学と、光秀だけを悪者にした秀吉・家康のプロパガンダ
◇ゼレンスキーと上杉景勝
◇百年ぶりに譲位を行った秀吉の業績
◇権威を使い倒した秀吉が「開かれない皇室」を作った
◇豊臣平和令は近代法に先駆けていた
◇豊臣秀吉は近代の扉をも開いた
◇北条が信長には従い、勝てるわけがない秀吉に抗った本当の理由
◇秀吉から学べる、自力救済の禁止の意味と文明国の条件
◇プレ三十年戦争、極東戦線
◇伴天連追放令は実に極めて判断だった
◇頭がおかしいと思われた朝鮮出兵だが、再検証してみると……
◇秀吉の朝鮮出兵の問題は、完全に勝てる戦を負けたから
◇豊臣政権が続かなかった最大の理由は秀次事件
◇結局、秀吉政権が存続できる条件は?


日本人で知らない人はいない、不世出の英雄です。それでいて、秀吉を描くのは極めて難しいのです。
なぜ、難しいのか。
秀吉は江戸時代から昭和の敗戦まで、そして戦後しばらくは、“日本一出世した男”として明るい善玉のイメージで描かれるのが、もっぱらでした。しかし、二十世紀が終わりになるころから、その残虐性が強調されるようになってきました。
秀吉を善玉として描くか、悪玉として描くか。はたと悩んだのですが、結局ありのままの秀吉を、ありのままに描けばいいのだと気づきました。本書は秀吉の最新研究を踏まえ、ありのままの秀吉をありのままに描きます。
ただ、それでもやはり、秀吉が難しいのに変わりありません。なぜなら、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の、いわゆる“三英傑”の中で、秀吉だけは本物の天才だからです。(中略)
秀吉の何がどう凄いのか。
本書では、当時の世界情勢の流れを俯瞰し、現代の政治を読み解くにも使える視点を使い、秀吉の法制史的意義を提示し、そして皇室の役割を見直します。(本文より)


【著者プロフィール】
倉山満(くらやま・みつる)
憲政史研究家。1973年(昭和48年)、香川県生まれ。(一般社団法人)救国シンクタンク理事長・所長。1996年、中央大学文学部史学科国史学専攻卒業後、同大学院博士後期課程単位取得満期退学。在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤研究員を務め、2015年まで日本国憲法を教える。2012年、希望日本研究所所長を務める。主な著書に、『ウッドロー・ウィルソン全世界を不幸にした大悪魔』(PHP新書)『検証検察庁の近現代史』(光文社新書)、『バカよさらば プロパガンダで読み解く日本の真実』『若者に伝えたい 英雄たちの世界史』『救国のアーカイブ』『皇室論』(いずれも小社刊)など多数。
現在、ブログ「倉山満の砦」やコンテンツ配信サービス「倉山塾」や「チャンネルくらら」などで積極的に言論活動を行っている。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

南北

46
豊臣秀吉の生涯をインテリジェンスと法制史の観点から読み解こうとしている本。秀吉の前半生は不明な部分が多いが、戦国時代はインテリジェンス(プロパガンダと間接侵略)が顕著だった時代だと考えれば、これまでと異なる側面が見えてきて興味深い。また朝鮮出兵では秀吉がこのインテリジェンスの能力を発揮しなかったため敗退したとしているが、このあたりは今後もう少し掘り下げてくれる研究を望みたい。秀吉が皇室の力を背景にしながら天下統一していった点についても出自の身分格差が影響しているという指摘もおもしろいと感じた。2026/02/05

軍縮地球市民shinshin

15
豊臣秀吉は天皇の権威を背景にした私戦禁止の「惣無事令」を出し、戦国時代を終焉させたと指摘。「海賊停止令」や「刀狩り」も戦国を終焉させたと説く。1985年に藤木久志が提唱した説だが最近は異論・反論が噴出しているが、倉山氏はこの一連の「豊臣平和令」の意義を高く評価している。天皇の権威を認めるような平和令は学界では不評だとのこと。これが法制史的側面の指摘。インテリジェンスは朝鮮出兵時になぜ秀吉がこれらを使わなかったのかと指摘。朝鮮出兵は現在、学界では「朝鮮侵略」という名称が定着しており一部教科書にも書かれている2026/03/10

出世八五郎

12
徳富蘇峰は織田信長を日本近代の父と位置付けた。本書では中世止まりの人と言う。研究が進めば、時とともに評価も変わり、今は秀吉最高のようです。中盤までは秀吉の記述はほぼなく、中盤以降に再考が始まる。秀吉を近代法の概念を持つ先駆者と表現したり、海賊停止令や刀狩りなど世界より数百年早く行ったと好評価。豊臣政権が滅んだ理由なども 官僚機構の整備云々に求め理解し易い。現代と当時の価値観の違いに基き考察することも新たな視点を得る。 次は家康本だと思うが、一冊丸ごと日露戦争本なども書いて欲しい。2025/12/08

MAKOTO

5
過去作「大間違いの織田信長」とセットで読むべき。というかそれを明らかに狙ってる笑。作者に言わせればある程度「ボンボン」だった信長と違って、農民出身という出自のため必要だった処世術などは参考になる点もあるかも。ただ全体としては信長の時ほどは秀吉個人の話が出ないというか踏み込みが浅い気もする。そこは作者評によると努力タイプの信長と天才タイプの秀吉の差、ということなのかな。2025/12/02

山嵐電撃吹雪拳

2
本書では天下に覇を唱えた三英傑の中で豊臣秀吉をもっとも「天才」だと書いている。全く同感で、ただの「陽気な女好きの人たらし」ではないと思う。大河ドラマ(特に独眼竜政宗)のせいなのか、利休、秀長死後は酷い仕打ちが信長以上な印象があって、そういったダークサイドは老境のせいか、はたまた別な原因があったのか、その辺ももう少し知りたかった。なお、現在(2026年)放送中の大河ドラマは、タイトルに「!」マークがある時点で視聴の対象外である(軽薄さ丸出し。!マーク必要?どういう意味なの?)。2026/05/02

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