内容説明
パレスチナ移民たちの心情を描く傑作短篇集。
力によって追放され、世界のどこにいようと「よそ者」として日常を引き裂かれ続けるパレスチナ人たちは、あなたのすぐ隣にもいるかもしれない。ーー安田菜津紀氏(Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト)推薦!
2022年アトウッド・ギブソン・ライターズ・トラスト・フィクション賞最終候補作
母国について教えた恋人が救済活動に目覚めていく姿に戸惑う医師
かつて暮らした国への小さな投稿によって追い詰められていく数学者
ルームメイトたちに溶け込むために架空の恋人をでっちあげる大学生
正規採用と引き換えに違法なミッションを引き受けてしまう司法修習生
妻と娘のために禁断の取引に手を伸ばしてしまうプログラマー……
安住の地となるはずの国で心揺らぐパレスチナ移民たちの日々が、珠玉の9篇に。瀬戸際に追い詰められながら自らのアイデンティティを探る姿を多彩な筆致で綴る、カナダ発傑作短篇集。
(底本 2025年10月発売作品)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
スイ
17
両親がパレスチナ人であり、クエートに生まれ、カナダに移り住んだ著者による、パレスチナ移民を中心にした短編集。 それぞれの短編が抜群に良く、その作品の良さと、パレスチナに生きる人々・パレスチナを出ざるをえなかった人々の苦難の両方に頭を殴られた気持ち。 描かれたどの主人公も私の頭から離れない。 特に「人生を楽しめよ、カポ」は忘れられない作品になるだろうと思う。 年の初めから、確実に今年のベストに入る一冊を読んだ。2026/01/17
Erinelly
3
短編集の、最後の作品など読んでいて辛すぎて、息が苦しくなった。しかしこういう苦しみを、文学という形で、同じ経験をしていない私にも分けてもらえるというのは、幸運な事なのかもしれない。2025/12/31
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