パブリック

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パブリック

  • 著者名:西生ゆかり
  • 価格 ¥2,530(本体¥2,300)
  • 左右社(2025/10発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 690pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784865284928

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内容説明

【収録句より】
等身大パネルのやうな新社員

風鈴や記憶の顔の入れ替はる

骨格で着こなしてゐるアロハシャツ

白葡萄雨が時間となるまでを

長き夜のみな繋ぎ目へ帰りゆく

愛の日や培養肉のハンバーグ

掌にたんぽぽの死を甘やかす

夕立や話の中の焼うどん

縛られて春三日月になるところ

さくらさくらこれは覚えておく桜

目次

【目次】
I 胡瓜サンド/苺ケーキ/蜂蜜ピザ
II 水の飢ゑ/空梅雨/雨の肉/夜の水
III 電子音楽/管弦楽/室内楽/ノイズ/無音
IV 双六の世/ぶらんこの子/漫画の恋/母の夏休み/平日の国/教育風景/Persona
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

古玉

2
2022年の角川俳句賞を受賞した新鋭の第1句集。 「ここを通り抜けたり、ここにとどまったりする、全てのものへ。」と帯文とあとがきにあるように、作風は客観的で冷静で、身近にある物事や状況の意外性を的確に掬い取っていく。けれど全体がどこか感傷的な雰囲気を帯びていて、読み進めていくうちに句の断片がだんだんと心に引っかかり、「通り抜け」ようとする私に「とどまる」よう要請してくる。 気に入った句をいくつか挙げる。 座蒲団に顔を伏せれば夜の雪 留守番や金魚の水の甘さうな 三月や手錠の色の台所 芒原笑ひにも似て私たち2025/10/17

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