内容説明
将棋の格言、「一歩千金」を彷彿させます。
長い旅路の末についに辿り着く再生の物語です。
――羽生善治(棋士)
その駒には魂が宿っている――。棋士をめざしながら挫折した小磯竜介は、偶然から戦死した大叔父が駒師であったことを知る。大叔父は自ら考案した書体「無月」の駒を完成させた後、戦地へ発ったという。「天性の駒師」の生涯に強く惹かれた竜介は、この駒の行方を追い始める。東京からシンガポール、マレーシア、アメリカへ――そして旅の終わり、彼が目にした驚きの光景とは?
第34回将棋ペンクラブ大賞を受賞した傑作長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
広瀬研究会
5
プロ棋士になる道をあきらめ、奨励会を去った竜介。南方で戦死した大叔父が実は将棋の駒を作る職人、つまり駒師であったことを知り、俄然興味を持つ。大叔父の知己を訪ね歩く竜介の探索は、やがて大叔父が自ら編み出した書体「無月」で彫られた駒を追い求める旅となり、その行先は日本を飛び出してシンガポール、マレーシア、さらにその先へと続いていく。この手の話では憎まれ口をたたくオッサンのパートが面白いのが定番だけど、この小説でも安井さんがいい味出してたなあ。そしてこの長い旅路の結末は………もう納得感しかありません。2026/04/11
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