内容説明
苦しみさえ生む「愛着」と「欲望」から、人はなぜ逃れられないのか
愛、家族、あるいは共同体、国家――いつ打ち砕かれるかも分からない、そこでの「幸せな/よき生」を、なぜ人は追い求め、夢見つづけてしまうのか。
出口のない新自由主義社会における「私たちの欲望」への批評的介入を試みた、情動理論の“最重要文献”、待望の刊行!
「米国で最も尊敬され、影響力のある文学/文化研究者の一人」(ジュディス・バトラー)と評された、比類なき情動/クィア理論の批評家ローレン・バーラントが生涯をかけて辿り着いた到達点
目次
序章 現在のなかの情動
第一章 残酷な楽観性
第二章 直感する者たち
第三章 ゆるやかな死(肥満、主権、水平的な行為主体性)
第四章 ふたりの少女、でぶと痩せ
第五章 ほぼユートピア、ほぼノーマル
第六章 よき生の果ての袋小路
第七章 政治的なものへの欲望をめぐって
表紙イメージについての覚え書き
それぞれの袋小路で――『残酷な楽観性』訳者たちによる解題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
40
タイトルが視界に入った時、(ああ、今の世界を表すのにこれほどふさわしい言葉もないんじゃないか?)と手に取りました。正直全ての章について納得したわけではないけれど、このフェミニストであろう女性が切り取る欲望ー特に政治権力ーには生々しい既視感があります。「Cruel Optimism」というこの観念、私たちはそれぞれの生で、自分の国を、論じていけるのではないかと思いました。…この楽観性にただ惰性で流された場合に、先にあるものが怖いけれど。2025/10/27
Go Extreme
3
良い人生への執着 繁栄を妨げている 構造的な問題 残酷な楽観主義 あなたの人生を花開かせることの障害 世界そのものが危機に瀕している 社会民主主義的な約束 新自由主義的な資本主義 アフェクティブ・ヒストリー 感情的な履歴 危機そのものが通常になってしまっています 危機の通常性 調整という作業 インパッス 行き止まり 意味が剥がれ落ちた状態の中で生きる時間 引き延ばされた現在 交換価値 使用価値 ジャンル 人生そのものの物語的な形態 ジャンルの喪失 心理的な問題ではなく、構造的な問題 日常の中での小さな調整2025/11/17
やっこ
2
「残酷な楽観性」を「自分が欲望するものが実際には自分の有利な障害となっている関係性」として定義 情動(アフェクト)は内面的な感情ではなく、メディアや資本とともに循環し、身体化される文化的記号 愛・家族・共同体・国家といった「よきもの」への欲望は、新自由主義の重要な駆動力となり、自己犠牲を「美徳」として再生産する。 「幸福の源」としてきた対象への/欲望の「愛着」が、むしろ個々人の生きづらさや社会的連帯の断絶を促進するメカニズムとして機能2025/09/03
horada
0
*2025/12/13
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