食って、出して、死ぬ 世界は排泄物で循環する

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食って、出して、死ぬ 世界は排泄物で循環する

  • ISBN:9784309254883

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内容説明

動物の糞尿や死骸こそ、地球にとってかけがえのないものだ!

動物は地球の心臓だ。木々は地球の肺、昆虫たちは毛細血管だ。彼らが生死を繰り返して、地球の生態系の壮大な循環を支えている。
彼らは、地球の組織のすみずみに栄養分を届けている。糞や死骸だけではない。動物はその消費を通じても世界を変え、この世界の化学反応を変えるのだ。生態系は生き物であり、出現し、成熟し、死滅し、死んでもなお、つながりあう生命全体に豊かさをもたらす。動物はこうした生態系や地球化学的サイクルに大きな影響をおよぼしている。そしてそれらは、人間やすべての生命体が、それなくしては生存できないものなのだ。


本書に登場するおもな動物たち

生まれたばかりの火山島にやってきた最初の動物たち:フルマカモメ、ミツユビカモメ、ニシセグロカモメ……パフィン
クジラたちの海面表層での豪壮な脱糞:セミクジラ、ナガスクジラ、ザトウクジラ
海から川に遡上するサケの大群:ベニザケ、ギンザケ、キングサーモン、カラフトマス、ヒグマ
イエローストーンとアフリカの絶滅危惧種の生態系:バイソン、ワピチ、オオカミ、カバ、ヌー
人類による家畜の現状と生物多様性の喪失:ニワトリ、巨大ナマケモノ、マンモス、グリプトドン
ウンチとオシッコからわかること:ゾウ、イヌ、ハンドウイルカ
糞でできているハワイのビーチ:ブダイ、サンゴ、ケルプの森、カキ
大発生した数兆匹の周期ゼミたち:「プルードX」のセミ、アリ、リョコウバト、昆虫食
蚊が大量羽化する湖畔:ユスリカ、ブユ、バッタ、クモ
水爆実験と動物たちの数奇な運命:ラッコ、ケルプの森、ステラーカイギュウ、ビーバー

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

アナクマ

30
手にとらざるをえない書名。まったく同じことを過去に標榜し/口にして嘯いていた青二才の私がいますよ。「人間なんて、所詮は——だけの存在なんだ」と。お恥ずかしい。◉1章_アイスランドのスルツェイ島。1963年、海底火山の噴火で出来た新しい島/生態系の典型例。2章_クジラポンプ。◉結局、わたしは間違っていた。「食って、出して、死ぬ」のは人間に限らない。それどころか「38億年前から地球に存在し…栄養素をすみずみまで送り届けながら景観を作ってきた動物たち」すべてが「いかに偉大な先輩であるかに気づかされた」(訳者)→2025/11/23

18
めっちゃおもろい。マッコウクジラが一時間に1回、深海から海面まで上がって糞してそれがプランクトンの餌になる。これ、逆に深海で糞してくれるなら鯨骨生物群集ってそんなに目立つ概念じゃなかったんじゃないかなって思った。ウミガメは誰も食べない海藻を窒素を豊富に含んだ粒子である卵に変える。終局的に食べた栄養の3分の1が子亀となって海に還り、それ以外の栄養素は浜に遺され、沿岸の生態系に貴重なリンをもたらす。海鳥の営巣地においてリンの9割が海鳥の糞のグアノ由来。めっちゃおもしろかった。 2025/11/08

ヨハネス

2
とても面白い。排泄物の話が最後まで続くのかと思ったが。バッファロー絶滅・クジラ問題、昆虫食と17年セミの問題、ユスリカまで辿り着いたが最後のラッコ問題が読み終わらず図書館期限のため返却。ハワイに行ったことはないがあの美しい砂浜はブダイが珊瑚を食べて出した糞だとは痛快。火山噴火で新島ができ、せっかく自然が芽生える観察をしていたのにトマトの芽が生え、それが観察者の人糞からだとわかり島から出された件、ご苦労様と言いたい。またこれを読んだ人が日本の捕鯨に目を吊り上げないよう祈りたい。2025/10/14

takao

0
ふむ2026/01/12

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