目立った傷や汚れなし

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目立った傷や汚れなし

  • 著者名:児玉雨子【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 河出書房新社(2025/10発売)
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  • ポイント 425pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309032375

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内容説明

誰かが欲しがっていれば、それはもうごみじゃない――フリマアプリの「せどりサークル」に加入した翠。物の価値を見極める活動に高揚する一方、休職中の夫への愛情は下降し……。

★★★あなたの価値は星いくつ?★★★
芥川賞候補作『##NAME##』に続く超快作!
人気作詞家・児玉雨子が描き出すノンストップ転売ストーリー!!

〈グラフの波形バッキバキ。いい商品選びましたね〉〈私たちと“電撃”しませんか?〉
夫の休職をきっかけに、フリマアプリ「メチャカイ」で小金稼ぎを始めた会社員・翠(すい)。
ある日立ち寄ったドン・キホーテで、“爆仕入れ・爆転売”に燃える女たちの〈せどりサークル〉にスカウトされる。
掘り出し物から利益を生む快楽にのめり込む一方、働けないのに浪費する夫への葛藤を抑えられなくなっていき……。

「買う女から売る女へ。資本主義と売る女たちの反乱を問う優れた小説」――渡邊英理(大阪大学教授)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

itica

21
必要だからと言う理由以外に、物を買う行為は欲を満たす意味合いもある。そんな消費者をあおるように、街にネットにあふれる品々。不用品をフリマで売っていた翠もせどりサークルにスカウトされ、儲けるための商品選びにシフトして行く。何だか、今の時代を象徴しているような。それとも嘲笑しているのかな。 2025/11/02

ユウハル

9
捨てるモノから始まり、捨てたモノで終わった。最後の風景を想像するとすごい喪失感だった。だけどエモい。読んでいて物を買うという行為とはなんだろうかと考えた。答えは出ないが、登場人物たちそれぞれの考え、思いは理解できなくもない。みんなそれぞれ迷走してるな…と思った。彼女たちより歳をとったが何にも彼女たちと差がないのかもしれない。2025/10/27

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