内容説明
誰かが欲しがっていれば、それはもうごみじゃない――フリマアプリの「せどりサークル」に加入した翠。物の価値を見極める活動に高揚する一方、休職中の夫への愛情は下降し……。
★★★あなたの価値は星いくつ?★★★
芥川賞候補作『##NAME##』に続く超快作!
人気作詞家・児玉雨子が描き出すノンストップ転売ストーリー!!
〈グラフの波形バッキバキ。いい商品選びましたね〉〈私たちと“電撃”しませんか?〉
夫の休職をきっかけに、フリマアプリ「メチャカイ」で小金稼ぎを始めた会社員・翠(すい)。
ある日立ち寄ったドン・キホーテで、“爆仕入れ・爆転売”に燃える女たちの〈せどりサークル〉にスカウトされる。
掘り出し物から利益を生む快楽にのめり込む一方、働けないのに浪費する夫への葛藤を抑えられなくなっていき……。
「買う女から売る女へ。資本主義と売る女たちの反乱を問う優れた小説」――渡邊英理(大阪大学教授)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やも
73
Nai Nai Nai Nai Nai Nai Nai Nai もったいないよ🎤旦那が休職中の主婦が、フリマサイト【メチャカリ】にハマる。そしてそこから派生した繋がりも生まれる。安く買って少しでも高く売る。消費されゆく世界で【せどり】をすることで世界の一部分になってるような。そんだけあの旦那が世界の中心にはいないってことかな。それにしても売る、買う、から人柄って見えるね。ドンキに行くとつい何かしら買っちゃうのは自分も覚えあり。私も昔、ドンキでアロマキフィが叩き売りされてるの見て興奮したもん。2025/11/23
ケンイチミズバ
67
ゆるい縛りであっても人が複数になるといざこざは起きる。 必要とする人がいる限りそれはゴミではない。彼女らがやってることはアマゾンの表示価格とメガドンキで販売されているゴミ、いやセール品との価格差を調べ、アプリで販売することで利ザヤを得ること。やってることの意味、意義が世代の違いでしょうか、私には理解できない。フリマアプリがあることは知っているけど、あまりに些末で。サークル活動としてゆるく、信用のためにルールは厳しく、作業分担し小さな事業にも見えるが、考え方の違いで揉めることも。ラストの終わらせ方は笑った。2026/01/05
itica
62
必要だからと言う理由以外に、物を買う行為は欲を満たす意味合いもある。そんな消費者をあおるように、街にネットにあふれる品々。不用品をフリマで売っていた翠もせどりサークルにスカウトされ、儲けるための商品選びにシフトして行く。何だか、今の時代を象徴しているような。それとも嘲笑しているのかな。 2025/11/02
さちこ
49
面白かった。せどりやせどらーの事がわかった。物が欲しいわけではなく、安くなったものが欲しいだけという文が心に残った。必要な物は皆持っているし、本当に欲しいものって居場所や、自分を認めてくれる人などお金では買えないんだとつくづく思う。2025/12/10
olive
37
「あなたのせいで、私の価値が下がる」そんなふうに思われていたとしたら。あるいは、自分が誰かにそう思っていたとしたら。ゴミ扱いされたこと、ありますか?自覚はないだけで、元夫にも、友達にもされていたのかもしれない。そのことに新聞の人生相談にて、『夫のせいで私の価値が下がる』を読んだあとに本書を読み気づく。見下している人を見下し、自分は違う側だと思っていた。でも、本当は、私も「価値」で人を選別していた。ピッカピカな新品みたいな人なんていない。そのことに気づいて、少しだけ安堵した。2026/01/19
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