内容説明
地球から十光年離れた未開の星で見つけたのは、銃殺遺体――。量子テレポーテーション通信の開発によって、遠く離れた星同士でも通信が可能になった時代。宇宙開発コンペに参加するため、地球から十光年離れた星に降り立ったエンジニアの零司と相棒のAI・ディセンバーは、別の区域にいるはずの競合相手、ピエールが何者かに銃殺されているのを発見する。ほかの参加者に事態打開の協力を求めるも拒絶され、さらにコンペ運営本部との通信も途絶えてしまい、零司とディセンバーは孤立無援に陥るが――。不穏な侵入者、新たな惨劇……宇宙を駆け巡る壮大なSFミステリ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yukaring
74
壮大で圧巻のスケールに惹き込まれるSF×本格ミステリの傑作。温暖化が進み人類は地球外惑星のコロニーへ移住を始める。量子テレポーテーション通信の開発により、遠く離れた星同士でも通信をすることが可能になった時代。コロニー対抗の宇宙開発コンペに参加したエンジニアの零司と毒舌のAI・ディセンバー。しかし課題となる未開の星で彼らが見つけたのは謎の銃殺死体。そして運営本部との連絡も途絶え、新たに起こる惨劇。待ち受ける驚きの真相と畳み掛けるようなロジックがとにかく美しい。昨年読んでいたらランキング入り間違いなしの1冊。2026/01/14
オーウェン
57
著者としては初の宇宙が舞台のミステリ。 量子テレポーテーション通信が開発されたという近未来。 地球から送られたコンペのために充てられた5人の代表。 日本から来た零司は捜索の途中で1人が殺されているのを発見する。 特殊設定ミステリではあるが、AIが相棒という掛け合いが笑えて楽しい。 犯人は元より、時間に関する驚きが見事だった、 やたら零司がディセンバーに愚痴っていたのは伏線だったのか。2025/12/25
雪紫
51
完全に理解は出来ないものの読みやすくスピーディーなストーリーに立ちまくるキャラ(&容赦なき掛け合い)とんでもない展開に読むのが止まらない。作中のSF要素がわからないのを悔やむくらいかなりズドンとくるものが・・・。読んでる最中は事件よりクソ上司が気になって仕方なかったけど、わかってみると・・・くるな。ディセンバー込みでいいよね。2026/01/23
ひさか
49
2025年10月PHP研究所出版刊。書き下ろし。7章構成。帯に十光年離れた星での殺人なんて書いてあって、読み進めたが、なんと最終章で明らかになる事実と謎解きはセンス・オブ・ワンダーそのもので、開いた口が塞がらない感満載のジェットコースター展開だった。タイトル(あまりよくない?)の意味も明らかに。なので、6章までが、長く、冗長。も少し短くても良かったんじゃないかとも思います。2025/12/17
こゆ
43
大好きな市川憂人さんの最新作。宇宙船で亜光速が出せるようになった新時代、惑星探査コンペの競合相手が殺害され、本部との通信も途絶える。ド直球なSFミステリで私には理解しきれないところもありつつとても好み。めちゃくちゃ面白かった!真犯人の正体はうっすら予測がついたけど、謎解きが始まってからの肌が泡立つような真相の連続には興奮。毒舌なAIディセンバーのキャラクターも良かった。個人的には市川さんらしい切なさが好きなので、エンタグラー化の部分は解決されないラストでも良かったかな。→2026/01/06




