内容説明
その悪夢、見れば、死ぬ――
”順番”が来るまでに、解呪の鍵を探し出せ。
「もうすぐ私が御血をいただける順番です」
“死に至る夢”を見ると訴えていた女性と老人が突然死し、
老人の胃から人外の血液が発見された。
2人の患者の死後、精神科医・紙森千里にも悪夢は「感染」り、
謎の儀式に参列する夢を見る。
一方、都市伝説〈呪夢〉を追うオカルトライターの伊東壮太 は、
死亡した同業者のメモ「鍵は夢詣」からある孤島の奇妙な祭祀の存在を知り――。
書店員からの圧倒的支持を受けた、
第45回横溝正史ミステリ& ホラー大賞〈読者賞〉受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yukaring
70
その夢を見た者は死に至る、そして悪夢が伝染するのだとしたら…。死の順番が来るまでに呪いを解呪できるのか?追い詰められる恐怖、濃厚な闇に呑み込まれそうな因習ホラー。“死に至る夢”を見ると病院に来た女性と老人。2人は本当に謎の死を遂げ、そして精神科医の紙森にも夢が伝染し…。一方、都市伝説を追うライターの伊東は孤島の祭祀「夢詣」が鍵と推測。彼らは夢詣の秘密を解き明かす事ができるのか?ひたすら呪いを追うシンプルな物語が逆に恐怖を掻き立てる。「横溝正史ミステリ&ホラー大賞」の読者賞に選ばれるのも納得の面白さだった。2025/11/13
さこぽん
36
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。「初詣」なら今年の一冊目にぴったりだったけど「夢詣」。見ると死に至る夢の話で、気持ち悪くて怖かった。特に感染していくところが。でも面白かった。次回作も読んでみたい。2026/01/04
備忘録
26
見ると死ぬ夢に関わりその謎を探る2人の主人公が途中で合流し、最後は夢詣の儀式を復活させ、そして驚愕の結末に 全てが流れるように上手く描かれていて一気に読めた 夢詣に纏わる伝承等もとてもリアリティを感じられ良かった2025/11/03
佐倉
23
伝染する見ると死ぬ夢、ヨノシマで行われていた夢詣なる儀式……夢を見たことで怪死した患者に不審を覚えた精神科医の紙森、調査していた先輩ライターの死をきっかけに事件にかかわり始める伊東の視点で怪異が描かれていく。前半までは医学的知識で怪異を分析する『らせん』の後継作的な感じが楽しく、中盤からは知識を集めていく民俗学ホラー、後半に至ってコズミックホラーの文脈が乗ってきてどうにもならない絶望感を味わえる。終盤の不穏さ、バッドエンド確定してもなお進んでいくシナリオが気持ち悪くて好きだった。2025/11/03
冬野
14
作者さんデビュー作。見たら死ぬ夢が感染する、というネタに目新しさはないものの、夢の中の儀式の気色悪さが印象的で好き。おぞましいのに官能的な描写があと二十頁くらい読みたかった(ホラーに何を求めているんだ)。精神科医視点のパートはホラーには珍しい雰囲気だったし、装画で名状しがたいものの存在匂わせがあるのも良かったポイント。できればもう少し尖った部分が欲しかったけれど、コズミックホラーと民俗学的アプローチの組み合わせがなかなか興味深くて面白かった。予期されたオチにすとんと嵌まるラストも綺麗でした。星:4/52025/11/11




