集英社クリエイティブ<br> 分断八〇年 韓国民主主義と南北統一の限界

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集英社クリエイティブ
分断八〇年 韓国民主主義と南北統一の限界

  • 著者名:徐台教【著】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 集英社(2025/10発売)
  • ポイント 22pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784420310826

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内容説明

なぜ、45年ぶりに韓国で戒厳令が宣布されたのか。気鋭の在韓ジャーナリストが、南北分断80年の悲劇と韓国民主化の歴史をひもとき、韓国社会の閉塞感の根源に迫る。社会の隅々に蔓延した左右の対立を超えて、「南北関係」から「二国家関係」へ向かいつつある激動の朝鮮半島を描き出す。「韓国の民主主義」を深く理解するための南北分断史入門。

目次

プロローグ
第一章 尹錫悦が呼び起こしたもの
コラム 群馬から韓国へ
第二章 分断の深層
コラム 韓国での大学生活
第三章 戒厳から民主化へ
コラム 在日コリアンを超えて
第四章 歴史の完成に向けて
コラム さらば日本、韓国への永住帰国
第五章 ピーク・コリア
コラム 日本に伝える
第六章 最後の挑戦
エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

どら猫さとっち

15
日本で生まれた在日コリアン三世で、現在はソウルに在住するジャーナリスト兼コリアン・フォーカス編集長が、韓国民主主義と南北分断の朝鮮半島の歴史を見つめ、自身の人生も綴った80年の歴史の記録。この間「非常戒厳前夜」というドキュメンタリー映画を観たこともあり、その状況も綴っている。私たちは韓国文化やエンタメに親しんでいながら、朝鮮半島の歴史を知らないでいる。どれほどの人たちがその国が抱えている苦しみや痛みを、知っているだろうか。本書の重みは、並大抵のものではない。2025/10/19

きみどり

13
2024年12月3日の夜、韓国で非常戒厳が宣布された。真夜中にTwitterで見てフェイクニュースかと思ったのを覚えている。「あの夜」を起点に語られる韓国の、朝鮮半島の現代史。非常戒厳、過去に何度もあったのか。すごい力作だった。『JSA』『ペパーミント・キャンディー』『シルミド』など韓国映画の「名作」は、南北分断の副産物だ。文学作品も、ラブコメドラマだってそう。その背景にこんな複雑な諸事情があったとは。そしてこの分断は南北だけでなく韓国の国内にも緊張と閉塞感をもたらしてもいる。2025/10/31

南泊田2024

3
朝鮮半島現代史の僅かな知識だけで読み始めた。 読み進めるとその分断に至った経緯とともに「分断を利用したのは誰か」「分断の継続を望んだのは誰か」「分断の解決を望まないのは誰か」が昨年の戒厳令前後の混迷を含めて紐解かれていきます。 文字数が惜しかったのでしょうか、冒頭の地図以外は図版一切なし。文章だけで伝えるぞという著者の気概だと捉えました。 ヤン・ヨンヒ監督『スープとイデオロギー』やアマドレーヌ・ギャヴィン監督『ビヨンドユートピア 脱北』を観て、やるせない思いに至った方には特にお薦めの一冊。2025/10/21

どんぐり

1
南北分断は韓国の政治的成熟、社会課題解決を大きく制限する一方で、権力者にとっては時に「権力の源泉」であり、国際社会にとってはもはや「所与の秩序」である。そもそも、韓国にとって北朝鮮は法的に「国家」ではないというのを初めて知った。理想論にとらわれず、お互いを国家として認め合い交流を深めるのがプラグマティックな解決策だというのは大いに納得できる。2025/10/12

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