集英社文芸単行本<br> 夏鶯

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集英社文芸単行本
夏鶯

  • 著者名:赤神諒【著】
  • 価格 ¥2,530(本体¥2,300)
  • 集英社(2025/10発売)
  • ポイント 23pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087700251

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内容説明

鳳になって大空を羽ばたかんと岡山城へ出仕した若き吉備藩士・滝田蓮三郎。しかし故あって17歳で永蟄居の身となり故郷の金谷に戻される。それでも蓮三郎は心のどこかでじきに恩赦が出て、再び羽ばたく時が来ると信じていたが、無情にも歳月は流れ、次第に世から忘れ去られていく。屋敷の離れで暮らし、大兀僧と揶揄されながらも菜園作りに精を出し、文武両道の塾を開き、身分を問わず金谷の人々に学問、医学、剣術を教えていた。そんな蓮三郎に15年ぶりに再出仕が許される。しかし、その使命はあまりに惨い朝命であった。
史実「神戸事件」をもとに、知られざるラストサムライを描いた幕末時代小説。

【著者略歴】
赤神諒(あかがみ・りょう)
1972年、京都府生まれ。同志社大学文学部卒業。私立大学教授、博士(法学)、弁護士。2017年「義と愛と」(のち「大友二階崩れ」に改題)で第9回日経小説大賞を受賞しデビュー。他の著書に『大友の聖将』『大友落月記』『計策師 甲駿相三国同盟異聞』『太陽の門』『仁王の本願』『はぐれ鴉』(第25回大藪春彦賞受賞)『佐渡絢爛』(第13回日本歴史時代作家協会作品賞受賞)『碧血の碑』『我、演ず』ほか。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

mitubatigril

11
久々に本格的な時代小説を読んだ気がする。 幕末の世で1人の藩士がたどる生涯は計り知れない強い心がないと難しいかと感じる 最初に感じた主筋の姫とのロマンスが 最後まで明かされない その理由もなるほど潔ぎよく 主人公を巡る3人の女性の内なる声が立場によってこうも違えど好意を持った人をどうにか守りたい立ち直れさせたい そんな想いが募ったんだろうなぁと感じる。2025/12/15

ちょーのすけ

2
いい。とてもいい。凄くいい。もっと気の利いた表現ができないのか?ですけれど、素晴らしくいい作品には、いいとしか言えん。皆さん、是非とも予備知識なしで読むといいと思います。僕は終わり近くなって、この物語はベースに史実があるのかなと思い、つい巻末の参考文献ページである人物の名を目にし、検索して「うわ、そうなるのかよ」と知ってしまったもので。それでも、心揺さぶられ心澄み渡る読後感を得られましたけど。2026/01/21

茶幸才斎

1
慶応四(一八六八)年、吉備藩兵の隊列を異国人が横断したことで生じた三宮事変。新政府は列強の抗議に恐れ慄き、隊上官の切腹でことを収める肚である。同じ頃、一人の武士が、十五年に及んだ永蟄居を解かれ、藩命を受けた。文武に優れ、諸外国の脅威と兵制の近代化を訴えていた男。「故ありて」咎人となり、実母に罵倒され自死を迫られても、自宅離れの兀僧庵で研鑽の日々を送り生き続けた男。吉備藩随一の俊英、滝田蓮三郎である。悲劇でも美談でもない。本書は、為政者に自らの役割と判断の重さを突き付け、国政を担う覚悟を問う警醒の刃である。2025/12/07

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