集英社文庫<br> 骨の子供

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集英社文庫
骨の子供

  • 著者名:井上宮【著】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 集英社(2025/10発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087448191

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内容説明

小学5年生の佳夏は、一家で引っ越した地方都市で蛇に似た固有種“イビ”をじょっきんと切って軒先に吊るすという奇妙な風習に出会い面食らう。ある日の夜中、おぞましい化け物(イビラ)の声を聞き恐怖した佳夏は、「自分か妹の陽菜、どちらかを選べ」と迫られ、恐怖のあまり妹を差し出してしまう。翌朝、陽菜は姿を消し、再発見されたときにはその頬にイビラの顔が浮かび上がり、異常な食欲と奇行を見せ始める。果たして彼女たちは化け物に打ち克つことができるのか。田舎町に古くから伝わる習わしに翻弄される少年少女たちを描く恐怖の長編小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

nobby

67
-じない、だれもしんじない…-てやれ、こらしめてやれ…-ひもじい、じい…「それでね、イビのこと、絶対にかわいそうっていっちゃダメだよ」思わず口にしてしまった少女の耳に届く不気味な囁き…-えらべ、らべ…蛇ならぬイビ、実在しそうに描かれた存在と謎めく化け物としてのイビラ…その人間への顔を侵蝕しながらの憑依ぶりが何とも生々しい…ムラ社会に感化される大人を他所に、子どもたちの護符に祈祷に必死の奮闘が導き出したせつない過去…「だれもしんじない」「こらしめてやれ」「ひもじい」はっきり聞こえる声が残すのは限りない哀愁…2025/09/29

yukaring

65
グロテスクで濃厚な闇と蛇に似た生き物「イビ」の気持悪さに怖気を震うジュブナイル×ホラー。小学生の佳夏の一家が引っ越してきた町の不気味な風習、町に生息するイビを乾燥させて軒先に吊るし厄除けにするのだと言う。また吊るされたイビの事を決して「かわいそう」と言ってはいけない。もし言ってしまうと…。思わずそう口走ってしまった佳夏へ降りかかる背筋も氷るような恐怖。イビの化物イビラに取り憑かれた妹を救うため、仲間と町の因習を調べる彼女達。追い詰められる絶望感とほんの少しの希望。子供達の痛ましい戦いに惹きこまれる一冊。2025/10/19

佐倉

23
地方に引っ越してきた佳夏が山で見つけてしまった子供の骨、イビの風習、ある言葉でやってくるイビラ。佳夏は思わず呼び寄せてしまったイビラを妹に擦り付けてしまう。それ以来、妹の様子がおかしくなっていくことに。井上宮は『ぞぞのむこ』以来だが、不条理な怪異とリアリティのある厭な学校のいじめや家族の描写が見事で精神に来る。無視される痛み、子供であるが故に真面目に聞いてもらえない、言い返せないという絶望感…誰しも少なからず経験のあるような苦しみとイビラの正体がリンクする展開は焦燥感を募らせ読む手が止まらなくさせてくる。2025/10/21

よしぱん

21
★3 オラが町ではな、イビの死体を軒先に吊るすんだべ。んでハサミでじょっきん切ると厄除けになるんさ。んだ、イビってのはなあ、蛇ちゅうかヤツメウナギみてえな生きもんでな。毎年お祭りもやっとってのう、イビでこさえた人形さ山から突き落とすんよ。もう昔っからの習わしだべ。いかんいかん、あんたそんなこと言うたらイビラに憑かれるべよ。さあ袋をかぶるだ、町中を行進して土下座するだ。んだんだ、心配ねえ。これはただの祭りだべ。2026/04/03

くまちゃん

18
まず蛇ダメな人は注意!田舎の村。家の軒先に吊るされる蛇の死骸や言ってはいけない言葉、奇妙な祭りなど。王道ホラーに相応しい。前作よりグロは少ないが面白かったです2025/12/09

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