内容説明
艦底はそのまま「時代の底辺」でもあった。
「戦争」というものを下から、底から、覗いたのだ。
『海軍めしたき物語』で描かれた海上勤務を経て、著者は命からがら帰国。
次の赴任先は「神風特攻隊」で知られる串良航空隊だった。
算盤片手の経理仕事に奔走する日々のなか、次第に戦況は悪化していき、串良にも敵機の影が――。
非戦闘員の著者が見つめた、終戦と「その後」を描く、唯一無二のイラスト・エッセイ集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
澤水月
6
明け透けに非戦闘員から見た大戦時の海軍の様を描いた前著から2年。続刊初めの方は「とは言え悪い人ばかりでもなく楽しい日々もあり…」的でえ?となったが、お便りくれた人々を慮ってか。その後凄い、本当に「書きたくなかった」だろう自分が上官になってからの処し方、敗戦が決まってからのギンバイ(窃盗)含みの九州から四国への逃亡…の後の呼び戻し!また慰安所事情まで本当に「総決算」だった。本当に面白くまた胸が苦しくなる…戦争というものの実相。位が上がれば、そう振る舞わねばならない苦渋(明らかに著者は人徳高い)読了4/18→2026/04/21
栄吉
3
★★★☆☆ 従軍回想記の完結編。太平洋戦争の軍隊のお話しは勇ましくと思っていた。読み終えた後は、そうだよなぁと思ってしまう。2026/04/12
ひろし🙈🙊🙉
1
『海軍めしたき物語』の続編。 昭和19年1月サイゴン海軍病舎から、(鹿児島)串良航空隊、終戦、残務整理、復員船勤務までだが、前作から漏れたエピソードも。総決算と銘打った通り、全てを赤裸々に記したのが本作のようだ。 終戦間際の空気や、玉音放送後のパニック的な無秩序ぶりが印象に残る。 下宿先のおかみさんの言葉など、世間の空気も良く分かった。 前作と合わせ、多くの人に読んで欲しい。2026/01/20
ポポロ
1
飯炊きはもうしていない。読み方がいろいろある本だと思うがいくつか印象に残ったところを挙げる。慰安所に行くのは要務だった。ベトナム人に同じ肌の色と言われたこと、スナックで働いていた女性と彼ら兵士たちは同じ青春を生きていたと感じる。批判される点もあるかもしれないが、一面では間違いなく真理なのだろう。内地に戻って九州の基地での街の人との交流もなるほどなと思う。戦後、復員船で仕事をするが、満州にいた妹を案じていたり、沖縄出身で変える場所のなくなった同僚がいたりする。両地の悲惨さはたぶん伝わっていなかったんだよね。2025/11/16
アサギハコブネ
1
ついに読めた 前巻のラストから、艦内での話はお終いで、続きは地上での出来事になるだろうと思って、面白さに期待していなかったけれども、とてつもなく面白かった 過酷な実体験とは、こんなにも面白いのかと驚かさせられた 作家の想像力の肉付けで彩る加工されたリアリティとは違う 自然の現実の重みを感じさせられた この巻の後半からが、一段と面白く一気に引き込まれて、予定を飛ばしそうになった 面白過ぎると良くない作用もあるみたいです2025/10/24




