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内容説明
植村直己、長谷川恒男、星野道夫――名だたる冒険家やクライマーが、なぜか同じ年齢で命を落とす。背後にあるのは、歳とともに落ちる体力と上がっていく経験値とのギャップ、すなわち「魔の領域」だ。二十代の頃、「体力の衰えは経験でカバーできる」と語る先達を「心中ひそかにバカにしていた」著者が、五十代を前に「その言葉は衰退の言い訳ではなく真理」だと思い至るまで、極地探検家ならではの圧倒的人間論!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
T2y@
44
43歳と言う運命の歳。 “その年になったら、いったん休んで次の年から再開する。と考えても、結局その時を迎えると焦りがあり、逃げては駄目だという気持ちになって挑んでしまう。” ・・植村直己も、そして平出和也氏も。 登山家の限界論から、三島由紀夫・開高健にも話が展開して行き、それらの書籍も読破しなくてはと思わされる。 登山関連本として手にしたが、これはキャリア論として内省しながら読み終えたのであった。2026/01/16
メタボン
33
☆☆☆☆ 人はなぜ冒険するのかを43歳を頂点とするという観点から哲学的に思考した書。小説新潮での連載。探検や冒険では死ぬことを望んでいるのではないが、死の近くに身を置くことで、確かな生の実感を手に入れたいという思いがある。二十代が求めるのは自己の存在証明。冒険家が意識の深層で求めているのは、死の淵から生還するという経験、すべてのエネルギーを使い切るほどやりきって、そのうえで帰ってくるという経験なのではないか。2025/12/19
キタ
23
43歳は既に過ぎてるけど、過去も振り返りながら今とこれからを考えるにはいい時期といい本かなぁと思い読了。 年齢を重ね、自分というものが固まってきて、自分の存在照明が必要なくなると、何かに届こうとして頑張る必要がなくなる。 そのときはじめて、ただ面白いからそれをやる、という純粋行為の世界が広がる。 P1772026/01/02
奈良 楓
18
【良かった】● 体力の衰えと勘や経験の伸びを考慮すると、43歳が頂点です、というもの。 ● 冒険はしないですが、旅はするほうなので、なんとなく感覚はわかります。 ● 20代・30代の方がよんでもおそらく実感としてとらえられないと思います。2026/01/24
ゆうすけ
11
著者の作品は多分7割くらい読んでいて、私1982年7月生まれの現在43歳ということもあって、読んでみました。会社員で、デスクワークで角幡氏とは随分と境遇は違うけど、それに故に惹かれる部分があってずっと読んでいる部分もあり。行動する人でもあり、何よりも変化する人だと思う。常に自己否定というか、過去を美化しないのが美点。雑誌連載みたいなのだけど、各章によって若干印象というかトーンが違っている。第3章の減退論はあまりピンとこなかったなあ。2025/12/16




